プレスカブが東京の街をトコトコ走る夢見心地なクリーン・バンディット「Rather Be」
2014年にリリースされたクリーン・バンディットの「Rather Be」のMVは、「欧米人から見た日本」を印象的に表現。ノスタルジックなプレスカブが東京の街を駆ける味わい深い作品です。
どこか懐かしさを感じるちょっと前の東京
クリーン・バンディットは、パターソン兄弟を中心にイギリスのケンブリッジ大学で結成された3人組のエレクトロポップユニットです。クラシックをベースにエレクトロを融合させた唯一無二のダンスミュージックとして、数々のヒットソングを発表してきました。2014年にリリースされた「Rather Be」は、4週連続で全英No.1の大ヒットを記録し、第57回グラミー賞(2015年)で「最優秀ダンス・レコーディング賞」も獲得しました。

「Rather Be」のミュージックビデオは、大の日本好きを公言している彼らの好みを反映して、東京の渋谷や新橋、秋葉原、築地などで撮影されました。彼らの音楽をヘッドフォンで聴きながら口ずさむ女の子が、築地で買い物したり、バイトに出かけたりという日常を過ごしながら、ふとした瞬間にクリーン・バンディッドのメンバーやロゴが目の前に現れて、そのうち現実なのか妄想なのかがわからなくなって……というストーリー。

池を悠然と泳ぐ錦鯉やカセット式のウォークマン、東京タワー、煙モクモクの焼き鳥居酒屋など、ノスタルジーを感じる日本っぽいエッセンスが、「欧米人から見た日本」を印象的に表現しています。今は無き築地市場でのやたらと生々しい魚たちや、日本刀でマグロを捌く描写なども強烈なインパクトです。

主人公の愛車はホンダのプレスカブ。新聞配達用バイクでおなじみの、実用的な大きなフロントバスケット、愛嬌のある丸くて大きいフロントライト、控え目なブルー&ホワイトのボディカラーが懐かしさを感じさせます。今は生産中止となったノスタルジックなカブで、真夏の東京をあちらへトコトコとこちらへトコトコと駆け巡る姿は、現実なのか夢なのか、それとも過去の記憶なのか……。この非現実感の正体が分かる、最後の瞬間まで目が離せないMVです。





