一体どんなタイプがあるの? 様々ある信号機の種類
普段何気なく利用している信号機ですが、実は想像以上に種類が豊富で、さまざまな場所に設置されています。現在、日本国内では、どのような信号機が設置されているのでしょうか。
実は色々ある!信号機の種類
現在、国内の信号機の数は20万基以上あるといわれています。その膨大な数の信号機のなかには、設置される道路の形状や交通状況などに応じ、さまざまな種類が用意されており、役割も少しずつ違います。
信号機の役割は、方向の異なる交通を時間で分けて秩序づけることで、クルマ同士あるいはクルマと歩行者の衝突事故防止につなげること。さらには、交通状況に応じて適切なタイミングで信号機を作動させることで、スムーズなクルマの流れを作り出すことに貢献しています。また、交通の流れがスムーズになることで、クルマが停止する頻度が減り、排気ガスや騒音などの交通公害を減らすことにも一役買う存在です。

世界で初めて信号機が設置されたのは1868年。英国ロンドンで馬車の交通整理のために作られました。この信号機の光源は電気ではなくガスが使用されており、赤と緑の2色が点灯する仕組みだったそうです。
その50年後の1918年に、初めて電気式の信号機が設置されたのが、米国ニューヨーク市5番街でした。この信号機は、緑、黄、赤の3色灯器で、現在の信号機とは少し異なり、赤は「止まれ」で同じですが、黄色が「進め」で緑が「右左折可」を示していたようです。
ちなみに、日本で初めて電気式信号機が設置されたのは1930年で、東京の日比谷交差点。この装置は米国から輸入されたものでしたが、現在のものとは少し異なり、緑および赤のあとに黄色が同時に点灯する仕組みだったそうです。
では、現在の信号機はどのような種類があるのでしょうか。それぞれの役割や特徴と合わせてご紹介します。

●定周期式信号
一般的な信号機である定周期式信号は、あらかじめ設定されたプログラムによって、信号が切り替わるタイプの信号機です。交通量の多い時間帯や曜日など、複数のパターンから最適なものを選択して信号を表示。プログラム多段式と呼ばれることもあるタイプです。

●感応式信号機
感応式信号もよく見かける信号機で、道路上などに設置されたセンサーによって交通状況を把握して、切り替えるタイプの信号機です。この感応式は、「全感応式」と「半感応式」に分類され、全感応式は交差する双方の道路の上にセンサーを設置。交通量に応じて、それぞれの青信号の時間を調整する仕組みです。
一方の半感応式は、主に双方の交通量が大きく異なる交差点に設置され、センサーの下にクルマや歩行者が止まり、センサーが感知したときだけ信号が青に切り替わる仕組みになっています。
なお、感応式信号機は、センサーから出る超音波によって車両の有無を感知していることが多く、クルマよりも小さいバイクには反応しないことも。特に小排気量の小型バイクの場合は感知されにくいので、なるべくセンサーの真下に停車するようにしてください。

●時差式信号
右折する車両が多い交差点などによく設置されているのが、時差式信号です。これは、対面する道路でいずれか一方の青信号の時間を延長することで、右折をスムーズにして渋滞を防ぐ目的で設置されています。

●矢印式信号
矢印式信号は、3色信号の下に青い矢印の信号が設置されているもの。3色信号が赤であっても、矢印が点灯している方向に進むことできることを示すもので、大きく分けて2種類あります。
まずひとつ目は、右折車の多い交差点などに設置されている右折矢印式。そしてふたつ目は、すべての車両を矢印で制御して、右左折する車両と直進する車両の流れを分離する場合などに設置される、セパレート矢印式です。
この信号機は、車線が多い道路や駅前などでよく見られるタイプ。
なお、以前は右矢印の信号でUターンをすると信号無視になっていましたが、2012年の法改正で、転回禁止の道路でなければ右矢印でもUターンできるようになりました。

●押しボタン式信号
歩行者がボタンを押した時のみ、道路側の信号が赤になるのが「押しボタン式信号」です。歩行者側の信号機は、ボタンを押さないかぎり青にはなりません。
なお、地域によっては、夜間だけ押しボタン式に切り替わる場合もあるようです。

●歩車分離式信号
歩車分離式信号は、歩行者と車両の通行を時間で分けて、横断中の歩行者が安全に渡れるようにする信号機です。歩車分離式信号には、クルマ側の全方向の信号が赤になり、歩行者は斜め横断以外の方向に横断できる「歩行者専用現示方式」と、斜め方向を含むすべての方向に横断できる「スクランブル方式」などがあります。

●一灯点滅信号
3灯式とは異なり、赤や黄色の点滅で1灯しかないのが一灯点滅信号。主に、交通量の少ない交差点や夜間などに使われています。赤の点滅は止まれと同じ意味の「一時停止」で、黄色の点滅は注意しながら進むことが可能。
歩行者の場合は、赤と黄色のどちらの点滅でも、安全を確認して進むことができるという意味となっています。
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ひとことで信号機といっても、実にさまざまな形状や役割を持っており、多数の種類が用意されています。その理由は、全国各地に複雑な形をした交差点が多く点在すること。それぞれの交通事情にあわせた信号機が設置されることで、必然的に信号機の種類が多くなっているのです。













