赤旗に翻弄された全日本ロードレースオートポリスで急成長!? レーシングライダー石塚健のレースレポート
レーシングライダーの石塚健選手が、自身が参戦した全日本ロードレース選手権第6戦、オートポリスをレポートしてくれました。
転倒や赤旗を乗り越えて
皆さんこんにちは!レーシングライダーの石塚健です。8月27日28日に、大分県にあるオートポリスサーキットで、全日本ロードレース選手権 第6戦が開催されたので、そのレポートを書かせていただきます。

今回のオートポリスラウンドでは、僕の参戦するST1000クラスのみ、土曜日、日曜日に分けて2レース制でおこなわれました。悪天候のなか、前の週に行われた公式テストの時とは打って変わって3日間とも天気が良く、レース日和。シーズン後半戦のスタートということで、いつも以上に意気込んで挑んだ今大会。
レースウィーク初日となる金曜日の走行は、テストでの問題点を早急に改善するべく、バイクのセッティングを変更。ペースを上げていったところで、転倒してしまいました。今シーズン初転倒でした。
バイクをかなり壊してしまいましたが、幸い大きな怪我もなく、マシンはメカニックが素早く修復してくれたので、午後の走行も走ることができて良かったです。

転倒によりマシンのフィーリングが少し変わってしまったものの、午後の走行では積極的に周回をこなし、自己ベスト付近となる1分52秒449で6番手タイムを出すことができ、予選への不安要素を払拭することができました。しかし、土曜日の予選では開始早々に転倒者が出て赤旗中断。タイミングが悪く、アタックラップに中断となってしまい、タイムを出し切ることができず、レース1のグリッドが9位、レース2は8位からのスタートとなりました。
レース1は、まずまずのスタートを切り終始5台が団子状態の5位争いを追う展開でしたが、スタート直後からブレーキ周りにトラブルが出てしまい、ペースを上げられない苦しい状況。我慢のレースを強いられるなか、ラスト2周で1台をパスし8位でチェッカーを受けました。
日曜日に行われたレース2は、朝のウォームアップ走行で更にバイクを良い状態に仕上げることができ、自信を持って挑める状況に。しかし、スタート直後に後続で多重クラッシュが発生したことでレースは中断。周回数が9周に減算されての再スタートとなりました。
集中力を途絶さず、予定通りのロケットスタートを決めて2番手で1コーナーに進入。大事な1周目を、4番手で戻ってくることができました。しかし、全力で前を追い続けるも、自分達の課題であったブレーキングやコーナー脱出時のグリップ不足等により、レース後半は3つポジションを下げ、7番手で走行を続けることになります。
表彰台が見えていたにも関わらず前車に付いていくのが精一杯な状況で、仕掛けるには少し足らず、そのまま7位でチェッカー。周回数が減算されてしまったことも、レース後半を得意としている自分にとっては痛手となってしまいました。
順位には満足できませんが、内容はレース1に比べても改善することができ、開幕戦や第2戦に比べても前進することができたと思います。

次戦は9月16日から18日、いよいよフランスで行われるFIM EWC 世界耐久選手権の最終戦、ボルドール24時間耐久です。
今年のボルドールは、第100回目となる記念すべき大会。全日本の岡山ラウンドは、ボルドール24時間耐久に参戦する為欠場となります。このボルドール24時間への参戦を目標に、ここまでチームと準備を進めてきました。
沢山経験を積み成長を遂げて、全日本最終戦の鈴鹿でリベンジ出来るよう頑張ります!
引き続き、応援よろしくお願いします。
画像提供:(c) TONE RT SYNCEDGE 4413 BMW
Some shots from @autopolis2005 ⛅️
📸 : @kotobuki_man1 #JRR #ST1000 pic.twitter.com/NZf5RP3WLl
— 石塚 健 / Takeshi Ishizuka (@Takeshi_722) August 30, 2022
Writer: 石塚健
(レーシングライダー)埼玉県出身の26歳。3歳からポケットバイクに乗り始め、ロードレースというオートバイ競技に参戦。現在はその世界選手権である「MotoGP」を目指して日々、活動中。
2019年から、ヨーロッパでおこなわれる「FIM CEV REPSOL Moto2ヨーロピアンチャンピオンシップ」への挑戦を開始。2022年は、「全日本ロードレース選手権」のST1000クラスをメインに、「世界耐久選手権」、「FIM CEVREPSOL Moto2ヨーロピアンチャンピオンシップ」にも参戦します。スポンサー募集中!応援よろしくお願いします。