ワールドスーパーバイクも現地観戦してみたい!第7戦マニクールサーキットに行ってみた
海外のサーキットで、レースを現地観戦してみたいと考えている人は多いと思います。しかし、サーキットはへんぴな田舎町にあることが多く、初めて行くには少しハードルが高いもの。そこで、実際にワールドスーパーバイクのフランスラウンドが開催されたマニクールサーキットへ行ってみました。
WSBK Rd.7 Pirelli French Round
バイクレースの本場といえばヨーロッパ。海外サーキットでのレース観戦は、レース好きの憧れでもあります。しかし、どうやって行けばいいのかや、予算はどれぐらい必要かなど不安要素が大きく、中々踏み出せないという人も多いのではないでしょうか。
そこで、実際にワールドスーパーバイク(WSBK)のフランスラウンドがおこなわれたマニクールサーキットに行ってみました。

マニクールサーキットの正式名称は、シルキュイ・ド・ヌヴェール・マニクール。フランスの中央部であるヌヴェール地方からから南へおよそ13kmの、マニクール村にあるサーキットです。
現在は国際格式レベルの大きなレースといえば、WSBKぐらいしか開催されていないため、「マニクールサーキットってどこ?」と思う人も多いと思いますが、2008年まではF1フランスGPが開催されていた程の本格サーキット。F1ファンの間では、ミハエル・シューマッハ選手のキャリアのなかで一番優勝回数が多いサーキットとしても知られています。
というように、サーキット自体はF1が開催できるほどの設備が整っているにも関わらず、アクセスの悪さや宿泊施設不足などの理由で、最終的にF1のカレンダーから外れたといわれる場所でもあるので、実際に行ってみるとなるとかなり不安要素満載の場所でもあります。

そんなマニクールサーキットの最寄りの空港は、パリ・オルリー空港やリヨン空港、シャルル・ド・ゴール空港など多数ありますが、どこから行ってもクルマで約4時間弱という立地。
日本から行くとなると大きな空港の方が便数も多く、航空会社の選択肢も増えるので、自然と格安航空券の選択肢が多くなることから、私はシャルル・ド・ゴール空港を選択することに決めました。
シャルル・ド・ゴール空港からの移動は、レンタカー一択。サン=ピエール=ル=ムイエ駅という最寄り駅はありますが、駅からサーキットまでは高速道路を利用してクルマで20分程度。田舎町すぎてタクシーなどは走っていない為、空港からレンタカーで移動するのが一番スムーズだと思います。
今回レンタルしたのは、エコノミークラスのクルマ。ルノー「クリオ」または同程度の5人乗り、スーツケースがふたつ積めて、5ドアのエアコン付きマニュアル車という条件で、現地で実際に用意されていたクルマも予定通り、ルノー「クリオ」(日本名はルーテシア)でした。ちなみに、ヨーロッパではマニュアル車が基本なので、オートマ車を希望する場合は少し料金が高くなることがほとんど。用意できない場合もあるようです。
レンタカーは日本でネット予約をしていましたが、元々夜の22時頃到着予定だった飛行機が遅延し、レンタカー屋さんの営業時間を過ぎてしまったため、到着日に受け取ることができないというアクシデントがあったため、飛行機の到着時刻が営業時間ギリギリという場合は、最初から翌朝受け取りにした方が、料金が無駄になる心配がないので、時間などには余裕を持って計画を立てることをオススメします。

ちなみに、空港のレンタカー屋さんのほとんどは駐車場の一画にまとまっていることが多いので、お店の場所に迷った場合は、特定の店舗名ではなくレンタカーコーナーを探すと見つかりやすいので、参考にしてください。
レンタカーカウンターに到着すると、予約のナンバーと国際免許、そして日本の免許証の提示を求められます。
そして予約が確認できたら、オンライン予約の際に事前決済をした金額とは別に、免責をカバーする保険に入るかどうかを確認されます。
この金額は車種や借りている期間にもよると思いますが、今回私はキュリオを5日間レンタルして、180ユーロ(約2万5000円)。入らない場合は、クレジットカードの有効性の確認も兼ねて、1400ユーロ(約20万円)のデポジットが取られます。この1400ユーロは、無傷でクルマを返却すればそのまま返金されますが、このデポジットを支払う枠がクレジットカードに残っていないとクルマを借りることはできない為、注意してください。
加えてクルマを返却する際は、ガソリンは満タン返し。満タンになっていないと、お店独自の距離計算での清算となります。
今回レンタカーを借りた期間は9月7日の23時から9月12日の8時まで。約5日間で224.94ユーロ(3万2000円ほど)なので、1日6500円程という計算です。
海外でもWi-Fiさえ繋がっていれば、自分のスマホのグーグルナビが日本語で使用できるのでオプションは何もつけませんでしたが、クルマ自体にナビが備え付けられていたのでさらに安心。
モニターがAndroid Auto対応というラッキーも重なり、サーキットやホテルまでのクルマ移動に困ることはありませんでした。
サーキット以外何もない街
フランスのクルマは左ハンドルで道路は右側通行と、日本とは反対です。しかし、これについては右側を意識して走り続ければ、だんだん慣れてくるので、そこまで苦戦することはありませんでした。
マニクールサーキットまでの道のりは、空港を出発するとほぼ高速道路なのですが、驚いたのはシャルル・ド・ゴール空港があるパリを出ると、ほぼ何も無いただっぴろい牧草地のような広大な風景が永遠に続くこと。サーキットまでの約4時間弱のうち3時間ぐらいは、フランスにはパリ以外、街は無いんじゃないかと疑うぐらいの大自然が続きます。
出発直後は、真っ青な空と青々とした大地にかなりテンションが上がりましたが、いつまでも変わらない風景に、1時間半ほど走ったあとは眠気との闘いでした。
なお、フランスをクルマで長距離移動をする際の注意点は、高速道路の料金所。フランスの高速道路にも日本と同様に、ETCのような自動支払いレーンと現金やカードで支払える料金所があるのですが、現金やカードで支払えるレーンも有人ではなく自動支払機の場合が多く、何故か普通のお店では使えていた日本のクレジットカードが反応しないということも多々あったので、現金は持っておいた方がいいと思います。

今回の旅でもうひとつ困ったこと。それは、期間中滞在する宿泊施設探しでした。
もちろん、日本で事前に宿泊施設を予約して行ったのですが、アクセスの悪さや宿泊施設不足を理由にF1が開催されなくなったというのも納得の状況で、ネットで見つけた宿泊施設のほとんどが近くてもサーキットから50分程度はかかる場所。しかも、ホテルではなく民泊のような宿泊施設がほとんどで、私が予約した施設も農家の夫婦が空き部屋を貸してくれているような感じの部屋。宿泊者も私だけという環境でした。
さらに驚いたのはその立地。今回予約した宿泊施設は、シャルル・ド・ゴール空港からサーキットに向かう途中にあったのですが、高速道路を降りてからも田園風景や広大な牧草地が続き、人間より牛を見かける方が多い状況。宿泊施設も森のなかにポツンと立っているような状態で、レストランどころかスーパーなどの食料を購入できるお店もほとんどなく、滞在期間中は飲み物を手に入れるのも一苦労という状態でした。

また、宿泊施設からサーキットまでの道のりも、いくつか村のようなものは通過しますが、すべて集落と呼ぶようなレベルの民家の集合体で、旅行者が何かを購入できるようなお店はほとんどありません。さらに、サーキット自体も高速道路のインターを降りたら、そのまま入り口というような立地で、途中で立ち寄れるような場所は一切ありませんでした。
一方で、マニクールサーキット自体はかなり大きく、さすが国際格式のレースが開催できる会場といったレベルです。
周囲の環境からは想像もできないぐらいほど広い会場には、飲食ブースやお土産ブースなどが多数出店されていて、大盛り上がり。独特なフォルムのピットビルもオシャレで、会場内全体が非日常的な気持ちにさせてくれる空間となっています。
観客席からコースも近いので、レース観戦も大迫力。滞在という意味ではかなり不便だと感じることが多々ありますが、レース観戦を思いっきり楽しみたいという人には是非1度、行ってみて欲しいサーキットでした。






















