新境地を切り開く“キング・オブ・ポップ”ジャスティン・ビーバー「Hold On」

新しいステージを歩み始めたジャスティン・ビーバー。聴く人の気持ちにそっと寄り添う名作アルバム『Justice』から、どんな状況でも希望はあるという強いメッセージを伝えてくれる「Hold On」のドラマティックなMVを紹介。

手に汗握るカーチェイスから……

 数々の記録を打ち破り、“21世紀のキング・オブ・ポップ”と呼ばれているカナダ出身のシンガーソングライター、ジャスティン・ビーバー。2021年コロナ禍の最中に完成した6作目となるスタジオアルバム『Justice』は多くのヒット曲が含まれ、多くの人々の心を打ちました。

ジャスティン・ビーバー「Hold On」
ジャスティン・ビーバー「Hold On」

 13歳のセンセーショナルなデビューから一気にスターダムの頂点へと駆け上ったことから、多くの批判や誘惑にさらされ、心身ともに傷つきすさんだ時代を過ごしたジャスティンでしたが、2018年にモデルのヘイリー・ビーバーと結婚。良き理解者とめぐり合ったことで地に足の着いた人生を送ることができるようになったよう。アルバム『Justice』は、そんなジャスティン自身の人生経験から、心のよりどころのない人々の気持ちにそっと寄り添うメッセージが詰まったアルバムとなっています。

『Justice』に先立ってリリースされたシングル「Hold On」は、「癒しをもたらす音楽をつくることをゴールとした」というジャスティンの言葉通りの曲となっています。直訳すると「待つ」や「続ける」という意味ですが、この場合は「困難にめげずに踏みとどまる」という意味に近いでしょう。

ジャスティン・ビーバー「Hold On」
ジャスティン・ビーバー「Hold On」

 ミュージックビデオは、ドゥカティ「スクランブラーカフェレーサー」にまたがったジャスティンがパトカーと手に汗握るカーチェイスを繰り広げるところからスタート。スリリングなカメラワークで、観る人を一気に楽曲の世界に引き込んでいきます。

「僕の手をとって離さないで/僕に全て話して/僕ならわかるから/道を見失うってどんな気持ちか」というコーラスに乗せて、がんに侵されてしまった恋人を救うため、ある計画を実行するジャスティン。死の恐怖におびえている恋人に寄り添い支えようと、必死にもがき苦しむジャスティンの姿がドラマティックに描かれています。

ジャスティン・ビーバー「Hold On」
ジャスティン・ビーバー「Hold On」

「救いを求める君のために僕はここにいるよ」と歌いながらも、つらい境遇の恋人を懸命に支えていた彼を支えていたのは、結局は恋人だった……。どうしようもない状況の中でも希望はあるのだという強いメッセージを伝えてくれる最後のシーンには思わず心が揺さぶられます。

Justin Bieber – Hold On

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