美味しいアジフライを求めて走る旅 横須賀市『地魚料理 海花』は魚の種類も魅力的な漁師の店だった
アジと言えばアジフライ! というライダーのために、美味しいアジフライを味わえるお店を紹介します。横須賀市の長井新宿漁港に面した『地魚料理 海花』を訪れました。
さすが漁師の店、アジの味も魚の種類も魅力的
美味しいアジフライを求めて、愛車のホンダ「CT110」で走ってきたのは三浦半島の相模湾側です。この日はいろいろ用事を済ませ、意味があるのか無いのかアッチ行ってコッチ行って……と昼メシを食いそびれた筆者(増井貴光)でした。

14時を過ぎ、ランチ営業はあらかた終わっていると思いつつ、嗅覚に任せて訪れたのは長井港付近です。横須賀市で最大の漁港なら、もしかしてアジフライにありつけるかも? と見渡すと「お刺身定食」と書かれたのぼりがあるではないですか! しかし店は見当たらず、黄色い建物の2階に「海花」の看板を発見! ここは突撃するしかない! バイクを駐車場に停めて階段を上がります。
15時がラストオーダーということで、滑り込みセーフでした。時間的に悩んでいる暇は無く、メニューにあった「あじフライ定食」を即オーダーします。座敷の席について料理を待つ間にランチメニューを見ると、「2色丼」にはじまり「3色丼」が2種類、「4色丼」まであります。基本の「2色丼」はまぐろとしらす、「3色丼」と「4色丼」には、壁に貼ってある「本日のお刺身」から選べるそうです。
これはかなり魅力的です。この日はまぐろ、アオリイカ、イナダ、タコでした。「4色丼」でイナダとアオリイカも良さそうです。そして壁のメニューに「シイラフライ定食」まであります。これは色々食べたくなると思ったところに「あじフライ定食」が出来上がってきました。

メインの皿にはアジフライが3枚。付け合わせはサラダ風にアレンジされたキャベツの千切りとドレッシング。それに小鉢とご飯、みそ汁、漬物で定食です。空腹だったのでご飯は大盛りです。
アジフライは普通サイズより少し小ぶりですが、厚みがあります。まずはそのまま一口食べてみると、味が濃く、アジらしいアジの味。揚げ具合もサクサクです。厚めの身はふわっと食感で、同じ三浦半島でも東京湾側とはまた違った美味しさです。
シャキシャキのキャベツも三浦半島の名産で、小鉢はキャベツとしらすの和え物でした。大盛りのご飯に対しておかずが足りないかと思いきや、厚みがあるアジフライ3枚で十分でした。

店の方に話を聞くと、「海花」は漁師の直営で、その日に獲れた新鮮な魚を出しているとのこと。日によって変わるお刺身も人気ですが、アジフライのリピーターもかなり多いのだとか。
窓から見える長井新宿漁港の景色も良く、一本釣りでまぐろも獲っているそうです。これは良い店に巡り合いました。駐車場も広いのでグループでのツーリングでやって来るライダーも多いそうです。次回来るときは、まぐろか「4色丼」かで悩みそうだと思いつつ、店を後にします。
夕方も近くなり、光が柔らかいです。長井港の堤防で、しばらく海を眺めてのんびりします。さて帰ろうかと走り出して国道134号を西へ向かいます。走ると冷えてきたので防寒装備をしようと「立石公園」に寄り道。夕焼けにはまだ早かったのですが、缶コーヒーを買って海岸へ降り、一服タイム。休んでばかりです。

三浦半島の相模湾側は、夕陽の綺麗なスポットが多くて最高です。そんな風景に心地良さを感じながら、のんびり帰路に着く筆者でした。
■地魚料理 海花
所在地:神奈川県横須賀市長井5-31-11
営業時間:11:00~15:30(月火定休、悪天候時休業)
※営業時間、休日は変更となる場合があります
Writer: 増井貴光
旅をライフワークにバイク専門誌などで活躍するカメラマンでコラムニスト。国内だけでなく、アメリカでランドスピードレースやドラッグレースの撮影を続けている。著書としてユタ州ボンネビルで最高速に挑戦するライダーを撮影した写真集『bonneville』と、ルート66を実際に走って撮影した『movin’on』がある。また撮影だけでなく、イベント等の企画・運営にも携わるなどその活動は幅広い。愛車はハーレーFLTRXS、ホンダXR250とCT110