3月8日は国際女性デー! ヤマハが同社で活躍する太田晴美さんのストーリーを公開

1904年にニューヨークでおこなわれた婦人参政権を求めたデモが起源となり、国連によって1975年に3月8日が「国際女性デー」と制定されました。そんな国際女性デーを前に、ヤマハが全日本エンデューロ選手権優勝という経験を持ちながらも、現在同社の安全普及活動「YRA」で企画・運営を担当する太田晴美さんのストーリーを紹介しています。

「できたー!」の喜び。その達成感がエネルギー

 ニューヨークでおこなわれた婦人参政権を求めたデモが起源となり、国連によって「国際女性デー(International Women’s Day)」と制定された3月8日。そんな国際女性デーにちなみ、ヤマハが全日本エンデューロ選手権優勝という経験を持ちながらも、現在同社の安全普及活動「YRA(ヤマハ・ライディング・アカデミー)」で企画・運営を担当する、太田晴美さんのストーリーを公開しました。

YRAで子供を指導する太田晴美さん
YRAで子供を指導する太田晴美さん

 高校バレーの強豪校出身で、同社の女子バレー部でもセッターとして活躍した太田さん。引退後に二輪車免許を取得して、気の合う仲間とツーリングを謳歌していた時期もあったそうですが、転機が訪れたのは、デザイン企画部門に配属されたばかりの頃でした。
 
「オフロード競技車を担当したのですが、プロジェクトのメンバーは、皆さん設計や実験など各領域のプロ中のプロ。正直、趣味でツーリングしている程度の私の考えを聞いてもらえる余地はないと感じました」

 しかし、ここで発揮されたのが、バレーボールに打ち込んでいた頃から何度も経験してきた「高いところに目標を設定し、そこに到達した瞬間を思い描いてエネルギーにする」力。太田さんが掲げた目標は、自らオフロード競技に取り組み、「2年後に全日本エンデューロ選手権で優勝する」ことだったのです。

 そしてその日からコーチについてトレーニングに励み、見事それを実現させました。当時の気持ちを、「できたー! やればできる、という達成感が気持ち良かった」と振り返ります。

YRAで子供を指導する太田晴美さん
YRAで子供を指導する太田晴美さん

 さらに、「2年後にエンデューロ世界選手権に出場する」という新たな目標を立て、トレーニングを継続。2022年10月にドイツ大会のGPウイメンズクラスに出場し、その目標も達成。出場のための各種手続きや車両の手配、また資金の調達など苦労も多かったそうですが、「動画配信サイトでしか見たことのない世界のトップライダーたちとスタート地点に立ち、よくここまで辿り着いたと充実感を味わった」そうです。

 世界選手権では残念ながら、タイムオーバーで失格。しかし、嬉しい出来事もありました。

 太田さんがデザイン企画を担当したマシンに乗るスウェーデンの選手から、「このデザイン、最高!」と手放しの賛辞を受けたのです。「そのひと言を聞けただけで頑張ってきた甲斐があった」と話す彼女の中には、すでに新たな目標も芽生えているそう。

バイクは非常に良いパートナー

 そんな太田さんが現在「YRA」で担当しているのは、小学生を対象とした「親子バイク教室」や、「中高生向けバイク教室」など。

 子どもたちにとって、エンジンが発揮するパワーの迫力や、クラッチ操作の難しさは決して容易ではありませんが、それだけに、そこを乗り越えた時の「できたー!」は格別なもの。「それを味わってほしい」と仕事に打ち込んでいます。

YRAのプランナーとインストラクターを掛け持ちで奮闘中の太田晴美さん
YRAのプランナーとインストラクターを掛け持ちで奮闘中の太田晴美さん

「できたー! という感情は、自分の力でゼロからイチにした時に生まれる。それを体験するには、バイクは非常に良いパートナー」と話す太田さん。

 現在はYRAのプランナーとインストラクターを掛け持ちで奮闘し、「こうした活動を長く続けていくためにも、思いだけでなく、基盤整備を進めて次につなげていきたい」と、力を込めて話してくれました。

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