美味しいアジフライを求めて走る旅 シーズン間近の三浦海岸沿い『漁火亭』は味も雰囲気も最高だった
アジと言えばアジフライ! というライダーのために、美味しいアジフライを味わえる店を紹介します。神奈川県の三浦海岸沿いにある『漁火亭』を訪れました。
じつは昔なじみのビーチ、あらためてファンになる美味しさ
美味しいアジフライを求めて、筆者(増井貴光)が走ってきたのは、神奈川県三浦市の三浦海岸です。神奈川のビーチと言えば湘南をイメージしますが、三浦海岸も負けていません。水は綺麗だし砂浜も広くて開放感があります。三浦半島の先端地各区に位置し、都内や横浜方面からは、横浜横須賀道路を使えばアクセスも良い場所です。

今回は、同行しているYさんが以前、三浦海岸で仕事をしていた時に何度か行って美味しかったと言う、海岸沿いにある店「漁火亭」に伺いました。じつは筆者もかなり昔に来たことがあるのですが、記憶が古過ぎて何を食べたか忘れてしまったという、いつものパターンです。
到着して店先にホンダ「XR250」を停め、目にした入口に掛かる古い暖簾だと思ったものは「漁火亭」と書かれたTシャツでした。入店前から昭和ノスタルジー的な雰囲気が漂ってきます。店内は平日の昼前にも関わらず、席の半分以上が埋まっています。これは期待大です。そしてお店の雰囲気も昭和感たっぷり。ポイント高いです。
女将さんにオススメを訊いて、Yさんのオーダーは「刺身定食」に決定。筆者は、珍しく悩むことなく「アジフライ」を定食でお願いしました。友人から煮魚が美味しいと聞いていたので「金目煮定食」も気になっていたのですが、次回の楽しみに取っておきます。

京浜急行沿線の横浜市の出身のYさんは、若い頃は海に行くなら三浦海岸一択だったそうです。電車一本でこんなに綺麗なビーチに行けるなんて羨ましい限り。当時の海水浴シーズンには、タレントのステージなどもあって盛り上がっていたそうですが、現在はどうなんでしょうか。
そんな話をしているうちに「刺身定食」が出来上がってきました。マグロに鰤、金目、アジなど新鮮で美味しそうです。ほとんどは三浦海岸の西隣にある金田漁港直送の朝獲れ地魚だそうです。ご飯は、Yさんも筆者も「サザエご飯」にしてもらいました(プラス50円)。
そして「アジフライ」の定食も出来上がってきました。大きさは普通サイズのアジフライが3枚です。付け合わせはキャベツとオレンジ、カラシもお皿に乗っています。サラダと小鉢、ご飯とみそ汁、漬物で定食になっています。それでは、いただきます!

金色に輝く綺麗な揚げ色の「アジフライ」は、サクッ、ふわっとした食感で揚げ具合も最高です。アジの身もジューシーで、一口目で「漁火亭」のファンになってしまいました。そして「サザエご飯」もまた美味しい。もともと炊き込みご飯は好きなのですが、サザエの出汁が効いていて美味い! Yさんも「刺身定食」に満足して、また来なくてはと盛り上がりました。
ひとつだけ難を言えば、筆者的にはボリュームが足りなかったのです。男性の場合、もう一品とご飯のお代わりをお願いした方が良いかもしれません。とは言え大満足で店を後にします。
食後の休憩ということで、目の前の三浦海岸に向かいます。シーズン前なので、人影はほとんどありません。気持ち良くて昼寝もできそうな雰囲気です。そう言えば、と思い出したことがあり、京急「三浦海岸駅」方面に向かいます。

やって来たのは駅の海岸側にある「三浦レンタカー/Miura Resort Tuk Tuk」です。ここではタイの3輪自動車であるトゥクトゥクや、電動キックボードなどをレンタルすることができます。
筆者は数年前、こちらでトゥクトゥクを借りて三浦半島を走ったことがあります。バイクともクルマとも違う感覚の乗りもので、側面と後方は塞がれておらず、開放感があって楽しくツーリングができました。4人乗りと7人乗りがあり、グループでも楽しめます。
これからシーズンインのビーチです。また遊びに来なくては、と思いながら三浦海岸を後にする筆者でした。
■漁火亭
所在地:神奈川県三浦市南下浦町3348
営業時間:11時~20時(火曜定休)
※営業時間、休日は変更となる場合があります
Writer: 増井貴光
旅をライフワークにバイク専門誌などで活躍するカメラマンでコラムニスト。国内だけでなく、アメリカでランドスピードレースやドラッグレースの撮影を続けている。著書としてユタ州ボンネビルで最高速に挑戦するライダーを撮影した写真集『bonneville』と、ルート66を実際に走って撮影した『movin’on』がある。また撮影だけでなく、イベント等の企画・運営にも携わるなどその活動は幅広い。愛車はハーレーFLTRXS、ホンダXR250とCT110