美味しいアジフライを求めて走る旅 タタキと干物まで!? 『真鶴魚座』は地物の味を存分に楽しめる!

アジと言えばアジフライ! というライダーのために、美味しいアジフライを味わえる店を紹介します。神奈川県の真鶴港にある『真鶴魚座』を訪れました。

美味い魚には理由(ワケ)がある!?

 美味しいアジフライを求めて、筆者(増井貴光)が愛車のハーレー「ロードグライド」でやって来たのは神奈川県の真鶴町です。湘南から西湘バイパスで小田原、国道135号で真鶴へ抜けるシーサイドルートは、いつ走っても気持ちが良くてお気に入りです。「真鶴駅前」交差点を左折して真鶴岬方面に少し走ると見えてくるのが真鶴漁港で、この港に面した大きな建物が目的の店「真鶴 魚座(さかなざ)」です。

真鶴魚市場の2階にある「真鶴 魚座(さかなざ)」は駐車場が広く、グループツーリングで訪れても安心
真鶴魚市場の2階にある「真鶴 魚座(さかなざ)」は駐車場が広く、グループツーリングで訪れても安心

 建物の1階は魚市場で、その上にレストランがあります。駐車場が広いのでグループツーリングで来ても安心。ロードグライドを停めて階段を上がり、店に入ります。

 広いエントランスには水槽があり、アジやカゴカキダイが泳いでいます。黄色い縞がきれいなカゴカキダイは浅瀬によくいる魚です。筆者は食べられないと思っていたのですが、刺身や塩焼きが美味しいそうです。それはさておき、平日でラストオーダーの時間(14:30)も近かったのでお客さんはほとんどいませんが、土日は昼前から行列ができることもあるのだとか。

「真鶴 魚座(さかなざ)」のメニューは定食、丼など地物の海産物を使った料理がいろいろ。真鶴の魚が美味しい理由も記されている
「真鶴 魚座(さかなざ)」のメニューは定食、丼など地物の海産物を使った料理がいろいろ。真鶴の魚が美味しい理由も記されている

 メニューを見ると、アジフライ定食がありません……が、アジフライが付いた定食がいくつかあります。単品のアジフライもあって美味しそうです。ここは真鶴魚市場の2階にあり、朝どれの鮮魚が楽しめるのです。

 真鶴半島は「魚つき保安林」とドロップオフでいきなり深くなる海という、漁業にとって良い環境にあるため美味しいアジが揚がるそうなので、アジフライも期待大です。

 筆者は人気メニューの「アジづくし定食」を、同行したYさんは「まご茶漬け(ミニアジフライ付き)」をオーダーしました。真鶴港に面したテラス席もあって気持ちがよさそうですが、そちらは「TERRCE CAMP BBQ」という別形態になっています。真鶴産の魚介類などをランチバーベキューで楽しめるそうです。

「真鶴 魚座(さかなざ)」の「アジづくし定食」は、アジフライ、アジの干物、アジのタタキと、地物のアジを存分に堪能できる
「真鶴 魚座(さかなざ)」の「アジづくし定食」は、アジフライ、アジの干物、アジのタタキと、地物のアジを存分に堪能できる

 BBQのメニューなども見ているうちに「アジづくし定食」と「まご茶漬け(ミニアジフライ付き)」が出来上がってきました。「アジづくし定食」は、アジフライにアジのタタキ、アジの干物のセットでご飯とアオサのみそ汁に小鉢が付いています。

 アジフライからいただきます。大きめで厚みがあり、揚げ具合も良くサクサクです。シーズンインということもあって脂が乗って美味しいです。干物とタタキも負けずに美味しい。

 Yさんの「まご茶漬け(ミニアジフライ付き)」は、アジのタタキが乗った丼にだし汁をかけて食べる真鶴の郷土料理です。新鮮なアジのタタキと熱々のご飯をそのまま食べても良し、だし汁をかければまた美味しい。セットのアジフライはメニューにはミニと書かれていますが、普通サイズでボリュームもあります。真鶴のアジを味わい尽くし、お腹も心も大満足で店を後にしました。

真鶴岬の先端にある三ツ石。岬に行く途中には絶景のカフェがあってコーヒーやスイーツが美味しい
真鶴岬の先端にある三ツ石。岬に行く途中には絶景のカフェがあってコーヒーやスイーツが美味しい

 せっかくだから半島の最先端の真鶴岬を目指します。途中、以前もお参りした龍神様を祀る「山の神社」を参拝します。神社のある森のお陰で海に豊かな生態系が育まれているのです。なんとも気持ちの良い自然森です。

 さらに走って駐車場にロードグライドを停めて岬まで歩きます。岬の絶景が望めるカフェを発見。美味しいコーヒーをいただきながら、海と森、自然の中でのんびりした時間を堪能してリフレッシュできたショートツーリングでした。

■真鶴 魚座
所在地:神奈川県足柄下郡真鶴町真鶴1947-2
営業時間:10時~15時(年中無休)
※営業時間、休日は変更となる場合があります

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Writer: 増井貴光

旅をライフワークにバイク専門誌などで活躍するカメラマンでコラムニスト。国内だけでなく、アメリカでランドスピードレースやドラッグレースの撮影を続けている。著書としてユタ州ボンネビルで最高速に挑戦するライダーを撮影した写真集『bonneville』と、ルート66を実際に走って撮影した『movin’on』がある。また撮影だけでなく、イベント等の企画・運営にも携わるなどその活動は幅広い。愛車はハーレーFLTRXS、ホンダXR250とCT110

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