ツーリング先で出会ったご当地カップ麺 姫路駅名物「まねきのえきそば」を再現した味は?
ツーリング先で見つけたご当地カップ麺は、手軽にお土産として持ち帰り、後日旅の思い出と共に味わえます。昭和24年に発売を開始したと言われる「まねきのえきそば」の味を再現したカップ麺を食べてみました。
この組み合わせは初の味、いつか本物を食べてみたい
ツーリング先で「まねきのえきそば」の味を再現したというご当地カップ麺を購入し、はじめての味を楽しんでみることにしました。この「まねきのえきそば」と聞いて、「駅で食べる立ち食いそばか何かか?」と想像しますが、内容はだいぶ異なるようです。地元の人以外には馴染みがないかもしれません。

その歴史がカップ麺の裏蓋に書かれていました。それによると、戦後の物資が不足していた時代に、姫路駅で簡単に素早く食べられるものとして麺類を販売していたそうです。
当初はうどんのような麺だったため時間が経つと伸びて美味しさが失われ、度重なる試作の結果「かんすい」を入れた中華麺と、和風だしのスープとの組み合わせにしたところ、好評だったようです。
昭和24年10月19日に「えきそば」と名付けられ、立ち売りが始まったとのこと。いわゆる立ち食いそば的なものですが、麺はそばではなく中華麺なわけです。現在もJR姫路駅構内など、姫路市に数店舗が営業しているそうなので、いつか食べに行ってみたいと思います。
さて、その味を再現したというカップ麺は、日清から2022年2月に近畿地区限定発売とされたもので、「まねきのえきそば」シリーズとしては2010年の新発売から続いているようです。
そんなカップ麺を関西ツーリングの際に高速道路のサービスエリアで発見、「まねきのえきそば 天ぷら」を購入しました。ほかにも「まねきのえきそば きつね」もラインナップしているようです。ちなみに「まねき」とは、まねき食品株式会社という社名です。

早速作ってみます。粉末スープは和風だしで、かつお節やさば節を使っているようです。そこにストレートの中華麺という組み合わせ。ミスマッチにも思えますが、実食すると、なるほど、これがなかなか合うのです。
いわゆる中華そばとは異なり、さっぱりとしていて食べやすく、サッと腹を満たしたいときにはうってつけな印象です。せっかくのご当地麺なのでもう少し時間をかけて味わいたかったものの、あまりにもあっさりとしていてあっという間に完食してしまいました。麺の喉越しも良く、しつこさのないスープも好印象です。
天ぷらが入ることで淡白になりすぎず、ちょうど良い塩梅でした。近畿地区限定発売とのことなので、いつかまた見かけたら買いだめしたいと思います。