逗子銀座通りの日本料理店『はら田』で地物の鯵の味を堪能! 美味しいアジフライを求めて走る旅
アジと言えばアジフライ! というライダーのために、美味しいアジフライを味わえる店を紹介します。逗子市の『はら田』を訪れました。
地物の鯵を使ったフライ定食、からの日本猿?
美味しいアジフライを求めて、筆者(増井貴光)がやってきたのは神奈川県逗子市、「逗子駅」の東口側に面した逗子銀座通りです。ここは駅前のメインストリートで、もちろんバイクの路駐はできないので愛車のホンダ「CT110」(1986年型)はすぐ裏にあるバイク駐輪場に停めて歩いてきました。

この商店街は地元に根付いた古い店が多く、今回訪れた「はら田」もそのうちの一軒です。11時半に開店とのことで、それに合わせて訪れたのですが、扉を開けると既にお客さん多し。人気の度合いがうかがえます。
こちらは某バイク雑誌の編集者だった知人が、逗子に越してから懇意にしている店で「アジフライが美味しいので是非!」と紹介されました。バイク雑誌の編集をする前はアフリカに住んでいたこともあって、スワヒリ語が話せるという不思議な男なので味覚に関しては信用できない部分もありますが、他の逗子に住む友人にも勧められたので間違えないはず! と早速「地物アジフライ定食」をお願いします。

何を食べても美味しいと聞いていたので、これはメニュー見たらきっと悩むだろうと敢えて見ずにオーダーしましたが、壁にはなんだか美味しそうな料理の名前が所狭しと並んでいます。あらためて、バイクではなく呑みに来たくなるなぁと考えていると「地物アジフライ定食」が出来上がってきました。
「はら田」の「地物アジフライ定食」は、半身のアジフライが4枚で2尾分。付け合わせはキャベツにトマト、きゅうり。ご飯とみそ汁、小鉢、漬物、そして納豆です。もう一品の納豆があるというだけで、定食がグレードアップしたと感じるのは筆者だけでしょうか。
アジフライの大きさは普通サイズで、ちょっと厚めでしょうか。揚げ具合はバッチリ、歯触りサクサクです。そして身はふわっとして良い感じ。人気があるのが良くわかります。ご主人の原田さんに聞くと、横須賀市の長井漁港で揚がったアジだそうです。
三浦半島では、東京湾の松輪などのアジが人気ですが、相模湾の長井のアジも負けてはいません。美味しさに箸が進んであっという間に完食してしまいました。

ふと周りを見ると、まだ昼前なのに満席です。隣に座ったお客さんが頼んだかき揚げも丼も美味しそうです。「また来ますね~」と、店を後にします。
バイク駐輪場から「CT110」を出して向かったのは、逗子の中心部から少し離れた「披露山公園」です。海岸沿いの国道134号ではなく、「逗子駅」から鎌倉方面に向かう県道311号を走って「逗子マリーナ」方面に折れ、更に細い坂道を登った山の頂上にある公園です。
ここは展望スポットになっている気持ちの良い場所で、位置的には国道134号沿いの「808Cafe10R(やおやカフェテンアール)」のある「逗子ロードオアシス」の真上になります。

この日は富士山は見えませんでしたが、近くは葉山から江ノ島、遠くには大島まで見ることができました。案内ボードを見ると、大島の三原山までは富士山よりも近く、66kmしか離れていないのだとか。
また、この公園はコンパクトな動物園にもなっていて、クジャクなどの鳥類や小動物、猿がいます。なぜここに猿が? とも思いますが、景色も含めて楽しめる場所です。大島にオフロードバイク持って行って裏砂漠を走りたいなぁ……などと景色を眺めつつ旅に出たくなる筆者でした。
■はら田
所在地:神奈川県逗子市逗子5-2-51
営業時間:11時30分から22時(第2・第4木曜定休)
※営業時間、定休日は変更となる場合があります
Writer: 増井貴光
旅をライフワークにバイク専門誌などで活躍するカメラマンでコラムニスト。国内だけでなく、アメリカでランドスピードレースやドラッグレースの撮影を続けている。著書としてユタ州ボンネビルで最高速に挑戦するライダーを撮影した写真集『bonneville』と、ルート66を実際に走って撮影した『movin’on』がある。また撮影だけでなく、イベント等の企画・運営にも携わるなどその活動は幅広い。愛車はハーレーFLTRXS、ホンダXR250とCT110