美味しいアジフライを求めて走る旅 全焼から復活した老舗『活魚料理 かんのん』で王道の味を堪能
アジと言えばアジフライ! というライダーのために、美味しいアジフライを味わえる店を紹介します。神奈川県鎌倉市、JR「大船駅」東口エリアにある老舗『活魚料理 かんのん』を訪れました。
鎌倉市でも別の街、ディープな「大船」を歩く
美味しいアジフライを求めて、筆者が愛車のホンダ「CT110」で走って来たのは神奈川県鎌倉市の大船です。このあたりは鎌倉というイメージとはかなり違って、JR「大船駅」東口にはたくさんの飲食店が軒を連ねています。居酒屋や呑み屋が多く、筆者もたまに訪れています。今回は、そんな東口エリアに目的の店があります。

まずはバイクを停める場所を探します。原付(排気量50cc)の駐輪場はありますが、原付2種以上のバイクを停められる場所がなかなか見つかりません。ようやく見つけたのは、ちょっと離れたイトーヨーカドーが入る「松竹大船ショッピングセンター」です。10分近く歩きますが、まぁいいでしょう。
大船が栄えた要因のひとつは、松竹の映画スタジオがあったことです。1936年に開所した「松竹大船撮影所」は、大船の街をハリウッドのような映画都市にしよう、という計画もありました。
時代は流れて、スタジオ内にはテーマパーク「鎌倉シネマワールド」が1995年に開設しましたが3年で閉館。「松竹大船撮影所」は2000年に完全閉鎖となって、跡地は「松竹大船ショッピングセンター」や鎌倉女子大学、鎌倉芸術館などになっています。

さて、10分ほど歩いて目的の店「活魚料理 かんのん」に到着しました。こちらは「松竹大船撮影所」で『男はつらいよ』シリーズが制作されるようになる少し前の1961年に開業した老舗です。
じつは2022年1月に火災で全焼してしまい、それが2023年5月にリニューアル、営業再開したそうです。筆者も以前の店には何度か訪れたことがあり、残念に思っていましたが営業再開のニュースは嬉しかったです。
11時半の開店と同時に入店したのですが、次から次へと客が入ってきて、あっという間にほぼ満席です。
カウンター席に座ってメニューを見ます。定食メニューの「刺身定食」、「中おち定食」に続いて3番目に「アジフライ定食」がありました。もちろん迷わずオーダーします。定食以外に単品のアジフライもありました。焼き魚や干物、煮魚など、活魚料理の店名通り、美味しそうな魚メニューがいろいろあります。今度は呑みに来ようと思う筆者でした。

それほど待つこともなく「アジフライ定食」が出来上がってきました。揚げ色が良い感じです。皿には半身のアジフライが2枚で1尾分。付け合わせはキャベツとマカロニサラダ、それにご飯と味噌汁、小皿にレンコンのきんぴら、漬物が付いて「アジフライ定食」です。
アジフライの大きさは普通サイズ、箸を入れると揚げたてサクサクでふわふわの身。口へ運ぶと食感だけでなく、味も良い。アジフライの王道を突き進んでいます。もしかして寅さん(渥美清さん)もこのアジフライを食べたのかもしれないなぁ……などと妄想しつつ完食。量的にはもう少し食べたい感もありました。
店の方に訊くと「ミックスフライ定食」にもアジフライが入るそうなので、次回はそちらにしようと思いつつ店を後にします。

せっかく大船に来たので「大船観音」を参拝していくことにしました。「大船駅」の東口から西口に移動し、駅からすぐの参道を登ります。
電車内や駅のホームからはよく目にする「大船観音」ですが、間近で見るのは初めて。胸像ですがかなりの大きさです。胎内に本尊の観世音菩薩が祀られているので参拝してきました。
そこそこ歩いて喉も渇いたので、同じ西口にあるライダーズカフェ「トリプルカフェ」に立ち寄って、冷たいドリンクでクールダウン。大船はなかなかディープで面白い街です。また訪れようと思いながら帰路につきました。
■活魚料理 かんのん(観音食堂)
所在地:神奈川県鎌倉市大船1-9-8
営業時間:11時30分から21時、ラストオーダー20時(水曜定休)
※営業時間、定休日は変更となる場合があります

Writer: 増井貴光
旅をライフワークにバイク専門誌などで活躍するカメラマンでコラムニスト。国内だけでなく、アメリカでランドスピードレースやドラッグレースの撮影を続けている。著書としてユタ州ボンネビルで最高速に挑戦するライダーを撮影した写真集『bonneville』と、ルート66を実際に走って撮影した『movin’on』がある。また撮影だけでなく、イベント等の企画・運営にも携わるなどその活動は幅広い。愛車はハーレーFLTRXS、ホンダXR250とCT110

















