ロングスカートにご用心! 自転車に乗って万が一巻き込んでしまったときの対処法は?
ちょっとそこまでだからとロングスカートのまま自転車に乗って、スカートの裾が自転車の車輪に絡まってしまった経験はないでしょうか。取り外すのは大変な作業で汚れて破けてしまったり、大きな事故にもつながりかねません。スカートで自転車にのるときの注意点を紹介します。
スカートで自転車に乗るのは避けたいところだけど……
毎日の生活の中で使う自転車だからこそ、いちいち乗るための服装にまでは気が回らないかもしれません。小さな子供のお迎えや買い物など、着替える暇もなくロングスカートのまま自転車に飛び乗った、なんてこともあると思います。

しかしロングスカートやマフラー、子供用ブランケットなど、風にひらひらとなびく大きな布をまとって自転車に乗るのはとても危険です。万が一、布の端っこが車輪に巻き込まれてしまうと、急ブレーキをかけたときのように車輪がロック状態になり、転倒してしまう可能性もあります。
スカートが巻き込まれてしまったら、落ち着いて自転車を止め、安全を確保できる場所かどうかを確認しましょう。
巻き込まれたスカートは無理に引き抜こうとせず、軽く引っ張りながら自転車をバックさせます。前に進むときに絡まってしまったスカートは、車輪を後ろに回転させることで少しずつほぐれていきます。
黒い油汚れや破れてしまったという程度で済めばまだマシな方です。転倒や周囲の車両を巻き込んだ交通事故につながってしまうという最悪のケースもあります。
本来はロングスカートで自転車に乗ることは避けるべきですが、それでもついうっかり、もしくはどうしても乗らざるを得ない場合はどのようにしたら良いでしょうか?
まずはスカートをできるだけ押さえ込む方法です。ひらひらと風になびく部分をお尻の下に敷いてスカートを押さえ込んだ状態にします。その場しのぎですが、いざというときには有効です。クリップや洗濯ばさみで留めるという方法もありますが、見た目は少々気になるところ。
じつは、自転車に装着する「ドレスガード」や「チャイルドガード」と呼ばれる巻き込み防止用の部品があります。その名の通り、スカートや子供の足などが車輪に巻き込まれることを防ぐもので、後輪の上に装着します。2000~3000円程度で購入でき、取り付けるのに工具なども必要ありません。
同様に、ペダル上部のチェーンをガードする「チェーンカバー」も巻き込み防止に有効です。巻き込みだけでなく、スカートのすそ回りをペダルで汚してしまうことからも守ってくれる優れものです。一般的なママチャリ(シティサイクル)では最初から装備されていることが多く、一度自分の自転車をチェックしてみてください。
スカートで自転車に乗るのはできれば避けたいところですが、不測の事態に備えてできることもあります。悲しい結果を招かないよう、ちょっとしたことにも気を配って、安全に自転車を利用したいものです。