一体何のために表示されてるの? 路上で見かける現在気温

道路を走行していると、現在の気温を表示した電光掲示板を見かけることがあります。バイクは常に外気に晒されながら走行しているので、この気温を参考にして休憩の度に服装を調整しているライダーもいるでしょう。そんな道路にある電光掲示板での「現在気温」は、何のために表示されているのでしょうか。

道路で見かける「現在気温」は、なんの役に立つ?

 道を走っていると、現在の気温を表示した電光掲示板を見かけることがあります。

 この電光掲示板の「現在気温」は、いったい何のために表示されているのでしょうか。

気温表示板が設置されている場所は、主に橋や高架のほか、トンネルの手前など
気温表示板が設置されている場所は、主に橋や高架のほか、トンネルの手前など

 この電光掲示板は「気温表示板」というもので、「気温表示計」と呼ばれることもありますが、特に決まった名称はなく、扱う自治体や製造メーカーなどによって、それぞれ呼び方が異なります。

 そんな気温表示板には「只今の気温」と書かれていることが多く、その下にデジタル表示で現在の気温が表示されており、ポールに取り付けられて道路脇に設置されているものや、ポールから伸びて道路の頭上に設置されているものなど、大きさや設置方法などは、場所によってまちまちです。

 道路にこの気温表示板が設置されていることで、その場所を通行するバイクやクルマの運転者に、現在の気温を知ってもらうことが可能となります。

 気温表示板が設置されている場所は、主に橋や高架のほか、トンネルの手前など。

 これらの場所は冬場に凍結しやすく危険であるため、スリップなどの事故を防止する目的で、運転者に気温を知ってもらう事で注意を促しています。

 また坂道やカーブの手前など、凍結するとスリップしやすい場所にも設置されており、走行中に気温表示板を見かけたら、その場所は冬場に凍結しやすく滑りやすい危険なポイントであると思っておいて間違いないでしょう。

 では、気温表示板に表示されている現在の気温は、そもそもどの場所で測ったものなのでしょうか。

気温表示板が設置されている場所は、主に橋や高架のほか、トンネルの手前など
気温表示板が設置されている場所は、主に橋や高架のほか、トンネルの手前など

 表示されている気温は、気温表示板があるその場所の気温であり、表示されているその時の気温がリアルタイムで表示されています。

 気温表示板は電気で表示する仕組みになっており、電力の供給方法は主に2種類。まずひとつ目は、電線から電力を供給して稼働するAC電源タイプ。そしてもうひとつが、取り付けられた太陽光パネルから電源を供給する、ソーラー電源タイプです。

 現在、多く普及しているのがソーラー電源タイプで、気温表示板をよく見るとポールの上や表示板の上などに太陽光パネルが設置されているのが確認できます。どちらのタイプを採用するかは、設置場所の条件によって電力の供給方法が変わってくるようです。

 なお、気温表示板の1基の値段はソーラーパネル、表示部、バッテリー、支柱のセットで約100万円とのこと。これに設置工費を加えると、1基設置するのに数百万円の費用がかかります。

気温表示板は、スリップ事故を未然に防ぐための重要な役割を担っている。
気温表示板は、スリップ事故を未然に防ぐための重要な役割を担っている。

 このように凍結しやすい橋やトンネルの手前などに設置されている気温表示板は日本の北側の寒冷地に多く見られ、とくに冬場に積雪が多くなる東北地方や北海道などの道路を運転する人にとって、スリップ事故を未然に防ぐための重要な役割を担っています。

 なお、路面の凍結が起こるといわれる3度以下になると、自動的に数字が点滅して運転者に注意喚起ができる気温表示板も存在。

 また、気温と一緒に「凍結」や「走行注意」などの文字が表示されるものもあり、視覚的に運転者に注意を促がして、いち早く凍結の危険を知らせる工夫が施されています。

【画像】寒冷地でスリップ防止に貢献する「気温表示板」を画像で見る(10枚)

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