一体どんなメリット・デメリットがある? コンピューター書き換え「ECUチューニング」
バイクのチューニングには様々な方法やパーツがありますが、ハードルが高いのがコンピューターの書き換えです。一体どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。気になる費用についても紹介します。
電子制御にコンピューターは欠かせない
バイクのチューニングと一口に言っても、様々な方法やパーツがあります。そんな中で、ハードルが高いのがコンピューターの書き換え。通称「ECUチューニング」には、どのような方法があり、費用はどのくらいかかるのでしょうか。
ECUチューニングのメリット、デメリットも合わせて紹介します。

キャブレター車が主流の時代は電子制御ではなく、アナログの制御でバイクは動いていましたが、1990年代になると、次第にコンピューターが使われるようになり、今ではさまざまな部分の制御をコンピューターに入っているプログラムによって行なっています。
このコンピューターはECUと呼ばれていますが、これはエンジンコントロールユニットの略称。
クルマに比べて制御する項目が少ないこともあり、バイクではサイズも小さく、通常はシート下などに収められている事に加え、現在のクルマは、あらゆるところが電子制御になっているので、軽自動車でも30個以上のECUが装着されていますが、バイクの場合はひとつで制御しているのが一般的です。
ECUではなにを制御しているのか?
バイクの場合、電子制御となっているのはエンジンがメイン。そのほか、イモビライサーやABSも含めたブレーキも電子制御であることが多く、車種によってはトランスミッションなども制御されています。
エンジンについては点火タイミング、燃料噴射、バルブタイミング、スロットルなどかなり細かく制御されていて、ECUの中に入っている制御プログラムはそのバイクの味付けを決める重要なポイント。
この重要なプログラムを書き換えるのが、ECUチューニングやコンピュータチューニングと呼ばれるものです。

そんなECUチューニングの方法は、大きく分けて3つ。ひとつ目はその名の通り、純正のコンピューターの中身だけ書き換えるもので、もうひとつはコンピューター自体をすでに書き換えてあるコンピューターに交換する方法。こちらは高度なノウハウや、セッティングの時間が必要となります。
逆に簡単なのが、純正ECUから出てくる指示を補正するサブコンへの交換で、厳密に言うとプログラムの書き換えではないのですが、制御自体を変更するという点でコンピュータチューニングに含まれます。ちなみにコンピューター自体を交換してしまうことは、専門用語でフルコンと呼ばれます。
ECUチューニングのメリットとデメリット、気になる費用は?
ECUチューニングのメリットは何と言っても、自分の好みに走りを変えられること。パワーアップだけでなく、出力のパターンも変更できるので、乗りやすくすることもできます。
また、パワーがある輸出仕様にすることも可能だったり、リミッターをカットできたりするなど、車種や作業するショップのノウハウにもよりますが、かなり幅広く変更することが可能です。
デメリットは壊れる可能性が高まることで、バイクメーカーが負担を抑えて長く乗れるように作った制御プログラムを変更するだけに、これは仕方がない部分でもあります。そのためECUチューニングをする際は、事前にどういったリスクがあるのかを知ったうえで行なうと良いでしょう。
ただ、大きく変更しなければ、バイクメーカーは安全マージンを取った制御にしているので、問題が出ることはあまりなく、神経質になる必要もありません。
そのほか、パワーを出せば燃費も悪くなりますが、プログラムによっては燃費を上げることも可能です。
費用は、すでに用意されているプログラムに書き換えるのか、パソコンをつないで好みにセッティングするかによっても異なりますが、5万円から10万円ぐらいが基本。
シビアなセッティングになると、シャーシダイナモや実走行を繰り返してセッティングを煮詰めていくこともあるので、この場合はさらに費用はかかってしまいます。
コンピュータチューニングと聞くとハードルが高いように思えますが、もう少し低速でパワーを出して乗りやすくしたいといった、実用的なレベルでの変更も可能なので、愛車の走りに不満があれば検討してみるのもいいかもしれません。







