世界選手権に参戦する日本人ライダーに聞く! ゼッケンの由来

世界選手権に参戦するライダーはそれぞれ、自分のゼッケンを持っています。2024年シーズンのMotoGPクラス、Moto2クラス、Moto3クラスに参戦する6名のライダーに、その由来を聞きました。

ゼッケンはどうやって決めたの?

 ゼッケン……それはライダーが持つ、ライダーをあらわすナンバーです。ロードレース世界選手権は希望ゼッケンです(ただし、希望するゼッケンがすでに使用されているなどの場合は、別のナンバーを選ぶことになります)。ゼッケンは彼らがシーズンと通して、あるいはキャリアを通じて同じゼッケンを使ったりもします。例えば、2001年に引退したレジェンドライダー、バレンティーノ・ロッシ選手は、ずっと46番を使用していました。なお、ゼッケン「46」は、最高峰クラスで永久欠番になっています。

 2024年シーズン、MotoGPの3クラスに参戦する6名の日本人ライダーは、どのような経緯で今のゼッケンを選んだのでしょうか。その由来に迫ります。

MotoGPクラス/中上貴晶選手/ゼッケン30

「僕がMotoGPアカデミー(MotoGP若手ライダー育成制度)のオーディションに受かったとき、アルベルト・プーチさん(現レプソル・ホンダ・チームマネージャー)がチームマネージャーだったんです。プーチさんは昔からダニ(・ペドロサ)やケーシー(・ストーナー)などにゼッケンナンバーを与えていて、僕にも『タカは30だ』って番号をくれたんです」

MotoGPライダー、中上貴晶選手(ホンダ/#30)
MotoGPライダー、中上貴晶選手(ホンダ/#30)

「MotoGPアカデミーを卒業してからもプーチさんにかわいがってもらったり、手助けしてもらったりしていたので、恩返しを含めて、MotoGPで走るときは“30”をつけています」

Moto2クラス/小椋藍選手/ゼッケン79

「小さいころからずっと7番を使っていて、好きな数字だったので、7は使いたかったんです」

小椋藍選手(MTヘルメット - MSI/#79)
小椋藍選手(MTヘルメット – MSI/#79)

「あと、アジア・タレントカップで9番だったんですよ。それで、ルーキーズカップに行くとき、7と9をくっつけて“79”にしたんです。そこから、好きでずっと使っています」

Moto2クラス/佐々木歩夢選手/ゼッケン22

「今年から22番になりました。(Moto3で使っていた)71番を使いたかったんですけど、Moto2ではデニス・フォッジャ選手が使っているため、22番に変更しました。22番は、アジア・タレントカップでチャンピオンを獲ったときのゼッケンなんです。ちなみに、そのあとルーキーズカップでチャンピオンを獲ったときの番号が71番でした」

佐々木歩夢選手(ヤマハVR46マスターキャンプ・チーム/#22)
佐々木歩夢選手(ヤマハVR46マスターキャンプ・チーム/#22)

「タレントカップで世界選手権に行くためのレース人生が始まっているから、22番がいいかな、と思ったんです」

Moto3クラス/山中琉聖選手/ゼッケン6

「アジア・タレントカップのときは12番を使っていたんですね。そのあとルーキーズカップに参戦したときも12番を使いたかったんですが、今、Moto2を走っているフィリップ・サラク選手が12を使っているから使えなくて」

山中琉聖選手(KTM/#6)
山中琉聖選手(KTM/#6)

「僕の誕生日、12月6日なんですよ。だから、“6”がいいかなって。今年は“06”にしたかったんですけど、大会側に“06”は不可能と言われて(できなかった)。エストレージャ・ガルシア0,0にいたときはスポンサーの関係でできたんですけど、個人だとできないのだそうです」

Moto3クラス/鈴木竜生選手/ゼッケン24

「僕の誕生日が9月24日なので、24番を使っています。ミニバイクの一番上のクラスで勝ったときの番号も“24”だったので」

鈴木竜生選手(ハスクバーナ/#24)
鈴木竜生選手(ハスクバーナ/#24)

「世界選手権参戦1年目にゼッケンを選ぶのですが、9番か24番かで迷ったんです。どっちにしようかと考えていて……。でも、その年は9番を(ホルヘ・)ナバロ選手が使っていたので、24番にしたんです」

Moto3クラス/古里太陽選手/ゼッケン72

「僕は7月12日生まれなんですけど、高橋裕紀さん(元MotoGPライダー。その後、全日本ロードレース選手権などで活躍し、2023年をもって引退)も一緒なんです。先生をしてくれたりもしていて。同じ誕生日だから同じゼッケンを使わせてもらおうと思って、裕紀さんに『使わせていただきます』と話をして使っています」

古里太陽選手(ホンダ/#72)
古里太陽選手(ホンダ/#72)

※ ※ ※

 それぞれに話を聞くと、希望する番号が被ることは珍しくはないようです。また、誕生日やチャンピオンを獲得したときのゼッケンなど、それぞれに思い入れが感じられました。

 ゼッケンを意識しておくと、混戦でも好きなライダーを見分けやすく、レース中の順位や結果も見つけやすいです。ライダーのゼッケンにあるエピソードとともに、レースを観戦してみてはいかがでしょうか。

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Writer: 伊藤英里

モータースポーツジャーナリスト、ライター。主に二輪関連記事やレース記事を雑誌やウエブ媒体に寄稿している。小柄・ビギナーライダーに寄り添った二輪インプレッション記事を手掛けるほか、MotoGP、電動バイクレースMotoE取材に足を運ぶ。

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