原付も搭載!斬新なアイデアを惜しげもなく盛り込こんだホンダのコンパクトカー「シティ」
モータースポーツ界の生き字引、現役レーサーの木下隆之氏の新連載コラム「木下隆之のヒストリカルパレード(通称:ヒスパレ)」! 連載第6回目は、後部に原付一種トランクバイク「モトコンポ」を搭載したFFニューコンセプトカーライブビークル「シティ」を解説します。
1981年に発売されたホンダのコンパクトカー「シティ」とは
シティが発売された1981年は、ホンダがもっともキラキラと輝いていた時代だったといっていいかもしれません。その頃のホンダは、若者のハートに響くモデルを次々にリリースし、一躍人気ブランドに上り詰めたように思うのです。

その隆盛を語るにふさわしい筆頭が「シティ」でした。その後のコンパクトスポーツの理想像を語るかのようなトールボーイスタイルは、僕らの常識を完璧に覆してくれましたね。
ホンダが提唱する「マンマキシマム。メカミニマム」の具体であり、全長3380mmの小さなボディに、水冷4気筒1.2リッターエンジンを搭載していました。最高出力は63馬力(シティR)でしたが、車両重量は665kg(シティR)です。非力なエンジンをブイブイと回せば、なかなか元気に走ります。
着座姿勢はアップライトな感覚で、ベンチシートに腰をおろすようなスタイルです。兎にも角にも、コンパクトならではの一体感が格別です。クルマに乗っているんだなぁ、という実感が得られるのです。

ダッシュボードはトレイにもなるようにフラット形状でした。それまでは、物を置くスペースにはならなかった。苦肉の策で、クロスを敷いたりマスコットを飾ったりするユーザーが多かったように記憶しています。
現代で言うなれば、携帯電話置き場に最適ですね。そうです、軽カーとして主流のハイパートールワゴンのコンセプトが1981年に既に完成されていたのです。ホンダには先見の明があったのですね。









