不動車のホンダ「ベンリイC92」をエンジンのプロがレストア!いよいよ外装のモディファイを開始します【vol.11】
購入したシートをばらして鉄板ベースを形状変更
購入したシートは、大きさ的には丁度いい感じでしたが、車両に載せてみるとリアサスマウント部が合わず、フレームとシートベースの間に拳一つ分くらいの隙間が出来てしまい、このままでは肝心の座面高が変わりません。
そこで一旦表皮とスポンジをはがしてシートベースを単体にし、前方の折り返しとタンデム部の下側面をカットして逃がし、フレームに沿う形状に加工しました。
それ自体は別段難しい事は無く、楽しんでいるうちに取り付け部の溶接まで進んだのですが、アルミ製のモールを形状変更したシートベースに合わせて曲げ直すのが、一苦労でした。

例えば潰れて細くなってしまったり、長さが足りなくなった為、スライスしたアルミの丸棒を溶接しようとしたら溶けて無くなってしまったり。
何度もやり直して何とか形を整えて取り付けましたが、仕上がりはイマイチ。しかし、仕上がったシートを車体に取り付けると、中々いい感じです。
シート後端を純正ダブルシートと同じ前後位置に合わせ、フレームギリギリの高さでマウントステーを取り付けた事で、見た目も跨った際のポジションもバッチリです。しかしながら大きな問題が発生します。

シート前方の長さが若干足りず、タンク後方からフレームが丸見え!跨ってしまえば見えないとは言え、このままなんてアリエナイ。これは何としても解決しないとイケマセン。
次回はこのタンクとシートの隙間を解消する為に考え出した、ちょっと意外な解決策を紹介します。
Writer: 市川信行(井上ボーリング ヘッド技師)
川越で創業70年の老舗内燃機加工屋「(株)井上ボーリング」で多種多様な4ストロークエンジンのシリンダーヘッドに関するオーバーホール作業を担当する加工技師。プライベートでもバイクのレストアを趣味としており、趣味を仕事に生かしてるのか仕事を趣味に生かしているのかよく判らないこの状況を楽しみながら、年間700台前後のヘッド再生をこなしている。









