日本海の越前ブルーを望む『魚屋の喰い処 まつ田』で究極の御膳を堪能!! 美味しいアジフライを求めて走る旅
レア、と言うより、刺身のフライ?
数分後に出来上がってきました。「まつ田究極アジフライ御膳」です。究極と名乗るだけあって、見た目のインパクトも強いです。

尺アジを使った、まつ田の「名物レアフライ」はデカくて厚い。それに加えてマグロ、スズキ、イカなどの刺身が並びます。こちらもボリュームがあります。これにアカモクの小鉢、ご飯とお吸い物、漬物などが揃って「まつ田究極アジフライ御膳」となります。これは食べ応えがありそうです。
アジフライは、トンカツのようにカットしてあって断面が見えるように盛り付けられています。レア仕上げの身は刺身のようです。
早速アジフライからいただきます。まずはそのままひと口。衣はサクサク、身は見た通りのレア。これは確かに究極だ! 今度は自家製のタルタル、自家製の「あじ出汁醤油」、それに越前海岸の海水を使った「百笑の塩」などの調味料をつけていただきます。
塩でいただくと、旨味の強い塩とレアなアジフライが引き立て合う感じです。次にタルタルでは、マイルドで洋食的な味になりました。そして「あじ出汁醤油」をつけていただくと、これは美味い! むちゃくちゃ合うではないですか! 刺身的なレアアジフライには「あじ出汁醤油」がピッタリです。これらの調味料も含めて究極です。

アジフライに驚嘆し過ぎて刺身を忘れていました。新鮮な朝獲れでマグロもイカも輝いています。こちらもちょっとびっくりな美味しさです。越前の海は蟹だけじゃありません。何を食べても美味い! 食べ終わりたくない、ずっと食べていたい、と願う筆者ですが、とうとう完食してしまいました。500kmを走った甲斐がありまくりです。
店主の枩田(まつた)さんに話しを聞くと「まつ田せいこ丼」は、「せいこがに」と呼ぶメスの「越前かに」をふんだんに使った丼だそうです。シーズンは11月から12月。その後、オスの「越前かに」を使った「まつ田ずわい丼」が登場するそうです。
同じようにアジも旬があり「まつ田究極アジフライ御膳」のレアアジフライは、尺アジが揚がる5月から7月初旬と、9月から10月の期間だけ提供しているとのこと。
季節それぞれに美味しい海鮮が食べられる福井の越前海岸にはまた訪れなくては、と思いつつ福井市内に向かう筆者と中村さんでした。
■魚屋の喰い処 まつ田
所在地:福井県福井市蒲生町16-7-1
営業時間:11時~16時(木曜定休)
※営業時間、休日は変更となる場合があります

Writer: 増井貴光
旅をライフワークにバイク専門誌などで活躍するカメラマンでコラムニスト。国内だけでなく、アメリカでランドスピードレースやドラッグレースの撮影を続けている。著書としてユタ州ボンネビルで最高速に挑戦するライダーを撮影した写真集『bonneville』と、ルート66を実際に走って撮影した『movin’on』がある。また撮影だけでなく、イベント等の企画・運営にも携わるなどその活動は幅広い。愛車はハーレーFLTRXS、ホンダXR250とCT110























