これぞ耐久レース! 転倒にエンジンストップとトラブルだらけの鈴鹿8耐で得たのは「諦めない気持ち」 レーシングライダー石塚健のレースレポート
何度転倒しても諦めないのが耐久レース
自分の1回目のスティントを終えてピットイン。ライダー交代後、程なくしてチームは2度目の転倒をしてしまいます。
理由はリアブレーキのトラブルに起因するものだったそうですが、メカニックさんたちの決死の修復の後、再びコースに戻る事ができました。
しかし、安心したのも束の間、転倒の影響で今度はエンジンにトラブルが発生し、マシンがストップ。追い上げ体制に入っていたのですが、かなり厳しい展開となってしまいました。

その後はライダー3人でマシンを繋ぎ、最後まで何とか走りきりチェッカー。ここまでとても好調だっただけに悔しく、かなり歯痒い思いですが、こればかりはどうしようもありません。
これぞ耐久レースだと、経験として自分の中に落とし込むしかありませんでした。
ただ、今回の8耐は決勝レースまで本当にクラス優勝が見えていたし、本気で勝ちたいと思えるところまで持ってこれた事に、チームには心から感謝しています。
なお、知っている人もいるかと思いますが、決勝後の再車検の結果、残念ながら失格との判定が出てしまいました。原因はリアのアクスル周辺が、レギュレーションに適合していなかったとの事です。
この結果を受け、チームから説明を受けましたが、昨年までのレギュレーションの解釈で進めてしまったということでした。
予選でポールポジションを獲得した事実は結果として残りますが、応援して頂いた皆さんには申し訳ない気持ちでいっぱいです。

チームとしては、代表兼ライダーの寺本幸司選手が今大会をもってプロライダーを引退されるため、チームは解散。最後の8耐参戦となりました。
2年間、8耐のライダーとして起用していただいた事、寺本選手をはじめチームの皆さんには感謝しています。
寺本選手がラストスティントを終え、ピットに戻ってきた瞬間、とても熱いものがこみ上げてきました。
チェッカー後、寺本選手が目に涙を浮かべながらチームに挨拶をしていた瞬間は、流石に自分も涙を堪えられなかったです。この2年間、しっかりとカッコいい背中を目に焼き付けさせてもらいました。
自分もいつか寺本選手のように、信頼できる仲間とレーシングチームを作り、本気でレースをしたい!という大きな夢もできました。長い現役生活、本当にお疲れ様でした。
ということで、今年の鈴鹿8耐は終わってしまいましたが、僕の次戦は世界耐久選手権の最終戦、フランス ボルドールのポール・リカール・サーキットで、24時間耐久レースが開催されます。
今回得た自分への自信を持って、しっかりと準備をしていこうと思います!
そしてシーズンベストはもちろん、トップ5入りを目指して、Maco racing Teamの皆と再び頑張りたいと思います!
皆さん、熱い応援をありがとうございました!それではまた!
Memories of Suzuka 8 Hours ③⚔️⛽️#FIMEWC #鈴鹿8耐 pic.twitter.com/MGLjUhJzyl
— 石塚 健 / Takeshi Ishizuka🇯🇵🏁 (@Takeshi_722) July 26, 2024
Writer: 石塚健
(レーシングライダー)埼玉県出身の30歳。3歳からポケットバイクに乗り始め、ロードレースというオートバイ競技に参戦。現在は世界各国で活躍できるライダーを目指して日々、活動中。 2019年から、ヨーロッパでおこなわれる「FIM CEV REPSOL Moto2ヨーロピアンチャンピオンシップ」への挑戦を開始。2025年は「FIM 世界耐久選手権」に、フランスのDafy-RAC41-Hondaより参戦し世界タイトルを目指します。自身のチームも立ち上げ「鈴鹿8耐」にも参戦! スポンサー募集中です! 応援よろしくお願いします。









