中央アルプスの大迫力を気軽に体験! お手軽絶景ヒルクライム 長野県豊丘村『福島てっぺん公園』
サイクリングで絶景に感動したいけれど、しんどいのはちょっと……そんな人にピッタリのお手軽ヒルクライムコース、長野県下伊那郡豊丘村の『福島てっぺん公園』を紹介します。大迫力のアルプスに感動すること間違いなし!?
走る環境が充実。気軽に絶景ヒルクライムへ
サイクリングで「気軽に絶景を楽しみたい!」そんな願いを叶えるヒルクライムスポットを紹介します。目指すのは、長野県下伊那郡豊丘村の『福島てっぺん公園』です。中央アルプスと南アルプスに挟まれた豊丘村には、いったいどんな絶景が待っているのでしょうか。

出発は、道の駅『とよおかマルシェ』です。まずはしっかりと準備を整えましょう。広々とした駐車場にトイレ、レストランやパン屋まで揃った、設備大充実の道の駅です。
さて、目的地の『福島てっぺん公園』は、道の駅からおよそ6kmで、標高差約350mを駆け上がります。「たった6kmか」と侮るなかれ。この短い距離のほとんどが登り坂です。
道はきれいに舗装されており、案内表示も充実しているので迷うことはありません。急勾配と緩斜面が順番に現れるので、「頑張っては休む」を繰り返し、少しずつ標高を上げていくことがポイントです。
いよいよラスト1kmというところで現れるのが、このコース最大の激坂。最後の力を振り絞ってペダルを踏み込めば、標高805mの『福島てっぺん公園』に到着です。

山頂にはトイレと駐車場が完備され、絶景テラスと展望台も備わっています。目の前には中央アルプスの圧巻の景色が広がり、南駒ヶ岳や空木岳の主峰が翼を広げるかのように連なっています。南には、飯田市民に愛される風越山や、中央アルプス最南端の名峰、恵那山の姿も。どこを見ても、息を呑むような絶景が広がっています。
展望台から振り返ると、南アルプスの3000m峰である仙丈ヶ岳や北岳も姿を現します。展望台の背後には伊那山脈があり、南アルプスは隠れているかと思いきや、こんなご褒美が待っているとは……と、思わず笑みがこぼれてしまう瞬間です。
「ロードバイクを持っていないのだけれど……」という方でも安心してください。道の駅『とよおかマルシェ』に併設されている『とよおか旅時間』では、レンタル自転車が充実しています。e-BIKE(電動アシスト自転車)も揃っているので、誰でも気軽に絶景を楽しめます。

そして頑張った後は、美味しいご褒美を忘れずに。道の駅では焼きたてパンやサンドイッチ、ビュッフェランチなど、選り取り見取りのグルメが待っています。私(筆者:才田直人)は暑さで火照った体を冷やすため、ソフトクリームをチョイス。冷たくて濃厚でクリーミー! 至福のひとときでした。
さらに『とよおか旅時間』では、自転車初心者の方や、よりディープに豊丘村のグルメやアクティビティを楽しめる自転車のガイドツアーも実施中です。畑までサイクリングして、自分で収穫した野菜をシェフにその場で調理してもらえるツアーや、お酒もいただいて、中央アルプスに沈む夕日を見ながら一泊してしまおうというツアーまで。

ヒルクライムで絶景に感動して、地元の美味しいグルメまで堪能してしまう。そんなアルプスに囲まれた豊丘村を、自転車で満喫できる贅沢な旅に出かけてみませんか?
※詳細は『とよおか旅時間』のWebサイトで確認できます。
Writer: 才田直人
1985年生まれ。学生時代に通学用に購入したロードバイクをきっかけにトレーニングを開始。サイクルロードレースの全日本選手権参戦やフランスでの選手生活、国内での社会人兼選手生活を経て2023年に引退。日本だけでなく東南アジアなど自転車旅をこよなく愛し、現在はワーケーション自転車旅を続けている。専門的な知識と経験でTV出演やヒルクライムイベントのアテンド、講師なども務める。









