いい対策はある?雨が降るとシールドの水滴で前が見えなくなる際の対処法
雨天時はヘルメットのシールドに水滴が付着したり、息やヘルメット外部との気温差によりシールドへ曇りが生じたりすることもしばしば。そのまま走行を続ければ思わぬ事故につながる可能性もあるので、シールドの水滴や曇りはどうにかしておきたいところです。では、雨天時のシールドの視界不良を防ぐには、どのような対策を講じればよいのでしょうか。
雨天時は水滴で前方が見えづらい!
雨の日は、なるべくバイクの運転を避けたいと思っている人は多いと思います。
それもそのはずで、雨天時は晴天時と比べて路面が滑りやすくなる上に、レイン用のウェアやブーツなども着用しなければならないなど、何かと気を使わなければなりません。
また雨が降ると、ヘルメットのシールドに水滴が付着して前が見えなくなるという、ライダーならではの悩みもあるでしょう。
ツーリングの途中で急に雨に降られたり、通勤や通学でバイクを使っているという人などは、どうしても雨天時の運転を避けられない場合もあると思います。
しかし、シールドについた水滴による視界不良は、一瞬の判断を遅らせて事故の原因になることもあるので、何とかしたいものです。
クルマであればワイパーが標準装備されているので、手元のスイッチを操作するだけで、いつ雨が降っても良好な視界を確保することが可能。しかし、バイクのヘルメットにはワイパーのような装置は開発されていないため、自分でシールドに手を加えて対策をする必要があります。
では、雨天時のシールドの視界不良を防ぐには、どのような対策を講じればよいのでしょうか。
まず、もっとも手軽なシールドの雨対策として効果を発揮してくれるのが、「撥水コーティング」。
何も対策をしていない状態では、雨粒がシールドにかかると表面に水滴が広がるように張り付き、視界を悪くします。
撥水コーティング剤を使えば、シールドの表面に水滴が張り付かずに水玉状になり、走行中の風圧で吹き飛ばしてくれるので、雨天時でも良好な視界が確保できる優れたアイテムです。
使い方はいたって簡単。コーティング剤をシールドの表面にスプレーして、乾いたウエスなどのやわらかい布で塗り広げるように拭き取るだけ。たったこれだけでシールドについた水滴を、強力に弾いて雨の日の視界不良を防いでくれます。
また、撥水コーティング剤にはさまざまな種類がありますが、選ぶ際のポイントはシールド用または透明樹脂にも使える撥水剤であることが重要。
というのも、クルマのフロントガラス用の撥水コーティング剤を選んでしまうと、プラスチック樹脂のヘルメットのシールドでは効果を得ることができません。
さらにミラーシールドに撥水剤を使うと、ミラーコーティングが剥がれてしまう場合があるので、使用は避けたほうが無難です。
ちなみに、撥水コーティング剤は樹脂製のヘッドライトやウインドスクリーン、ミラーなどにも使えるので、ツーリング時などにひとつ携帯しておくと便利です。
もう一つのシールドの雨対策としては、「撥水フィルム」を使うという方法もあります。
撥水フィルムはシールドの外側に貼るだけで水滴を弾き、雨の日でもクリアな視界をキープするというもの。
一般的な撥水コーティング剤は使っていくうちに効果が薄れていくので、頻繁にスプレーをしなおす必要がありますが、撥水フィルムは一度貼れば効果が持続するので、手間がかかりません。
また晴れた日は貼り付けたまま使用できるほか、突然の降雨時も何もしなくても水滴をはじいてくれるので、天気に関係なく使用できるメリットがあります。