結局同じ!? 「ママチャリ」と「シティサイクル」 呼び方は違うけど?
日々の暮らしで使う自転車のなかでも、街乗りに特化したタイプの自転車を「ママチャリ」という愛称で呼ぶ人も多いのではないでしょうか。ただ、同じように街乗り用の自転車を「シティサイクル(軽快車)」と呼ぶこともあります。果たして「ママチャリ」と「シティサイクル」は違う種類の自転車なのでしょうか?
フレーム形状と乗り降りの違いで分けられる、か?
日々の暮らしで使う自転車のなかでも、街乗りに特化したタイプの自転車を「ママチャリ」という愛称で呼ぶ人も多いのではないでしょうか。ただ、同じように街乗り用の自転車を「シティサイクル(軽快車)」と呼ぶこともあります。果たして、「ママチャリ」と「シティサイクル」は違う種類の自転車なのでしょうか?

当初は「母親(ママ)が乗る自転車(チャリンコ)」という意味で使われ、時代を経るにつれて街乗り用の自転車の総称として使われるようになったのが「ママチャリ」です。
一方、自転車屋などの店頭を見ていると、「シティサイクル」と書かれたポップを目にすることがあります。一見すると同じような自転車ですが、違う種類の自転車なのかというと、じつは明確には分けられていない、という答えになってしまいます……。
「ママチャリ」と「シティサイクル」のどちらについても正確な定義はなく、言ってしまえば「なんとなく見た目の形」で分けられているという、身も蓋もない状態です。
ただ、そのようなあいまいな境界線のなかで、フレームの形状と“自転車の乗り方”で「ママチャリ」か「シティサイクル」かが分けられそうです。
たいへん大雑把な説明ですが、自転車のフレームは2つの三角形を組み合わせたひし形が基本になっています。ひし形の4つの角のひとつにハンドルと前輪、対の角に後輪が装着されます。そして、上辺の角にサドルが乗り、下辺の角にペダルが取り付けられることになります。
街乗り用の自転車は、ハンドルにつながる角と、サドルが乗る角を結んでいる1本のパイプを様々な形に変えることで、フレームの種類を生み出しています。
例えば、大胆にもその結んでいるパイプを取り除いた形は「Vフレーム」などと呼ばれます。こうすることで、これまで後ろに大きく足を上げて後輪をまたぐようにして乗っていたものが、足を前に上げて低い位置のフレームをまたぐことで自転車に乗れるようになります。
ただ、パイプが1本取り除かれた分、フレームとしては強度不足になるため、ほかの部分を太くするなどして補わなければならず、重量が増してしまいます。
そこで、ハンドルとサドルを結ぶパイプを、ハンドルとペダルを結ぶパイプに平行になるよう配置し、強度を高めたのが「パラレルフレーム」などと呼ばれています。
「パラレルフレーム」だと強度が増し、見た目もスタイリッシュになるのですが、1本パイプが増えたことでより足を高く上げないとフレームをまたげないので、再び後ろに足を上げてまたがるようになります。
そこで、平行に走る2本の棒を湾曲させて高さを下げ、またぎやすく調整したのが「ダブルループフレーム」などと呼ばれています。
説明が遠回りになってしまったのですが、ここで注目して欲しいのが「自転車の乗り降り」です。
「前に足を上げてフレームをまたいで乗る」か、「後ろに大きく足を上げて後輪をまたいで乗る」か、です。
フレームの形状によって生み出される乗り方の違いですが、これが「ママチャリ」か「シティサイクル」かを分けていると考えられます。前から乗るのが「ママチャリ」、後ろから乗るのが「シティサイクル」という分け方です。
あいまいな境界線のなかで、「ママチャリ」か「シティサイクル」かを考えてみましたが、あくまで「分けるなら、こうでは?」という着地となってしまいました。
ただ、自転車を使う分には明確な線引きなどは必要ありません。「ママチャリ」も「シティサイクル」も、どちらも日常の足として頼れる相棒なのです。





