免許不要で乗れる特定原付 「Lime」が首都高への誤進入を阻止!! GPSジオフェンシングで「進入を未然に防ぐ」最先端技術の驚きの成果 「駐車違反対策」も採用し苦情が80%減
Limeがジオフェンシングとビーコンの最先端技術で、「首都高速への誤進入防止対策」と「駐車違反対策」に成果を上げています。
最先端技術① GPSを活用したジオフェンシングで首都高への誤進入防止!
こんにちは! 先進モビリティに興味津々の近藤スパ太郎です。 特に電動モビリティは、最新技術や最新機能を投入した車両が次から次へと登場して目が離せません。
世界32カ国、280都市以上で電動モビリティのシェアリングサービスを展開する世界最大手のLime(ライム)が日本でサービスを開始し、この8月で1年が経ちます。

Limeは都内約40ヵ所のポートと、200台の車両でスタートしましたが、現在は都内と沖縄県那覇市に約500ヵ所のポートと1300台を導入し、年内中に大阪と京都にも進出予定で、ポート数を2000カ所に拡大することを目指しています。
そのLimeが、「首都高速への誤進入防止対策」と「駐車違反対策」に最先端技術を導入し、早くも効果が現れている情報を独自に入手しました。
ジオフェンシングとは、特定の場所に仮想的な境界(フェンス)を設定し、GPSを活用して対象が境界に入ったときや出たときに、ソフトウェアでアクションを実行させる技術です。 例えば、ドローンの飛行エリアコントロール、物流業界など他にも幅広い分野で導入されています。
Limeの車両にはGPSが搭載されており、海外ではジオフェンシングの活用実績があります。減速エリア、進入禁止エリアなどを設定して、車両がエリアに進入すると自動で車両を減速や停止させるなど、安全性の担保を進めています。
実は国内サービスを開始した直後の去年9月から、代々木公園や明治神宮、皇居周辺などを進入禁止エリアに設定して、ジオフェンシングの車両制御と、GPS精度の検証を進めていたそうです。
そんな矢先の2024年12月に、他社のシェアリングサービスの電動キックボードが首都高に進入走行してニュースになりました。これをきっかけにLimeは、警視庁や管理者の首都高速道路と相談や検討を始め、今年の2月に、国内初、首都高速道路への誤進入防止を目的としたジオフェンシングの実運用を開始しました。
初めは渋谷と池袋の首都高料金所付近を進入禁止エリアにしてスタート。原稿執筆時の8月上旬時点では、新宿など首都高料金所付近が計9カ所に増え、進入禁止の公園も5ヵ所になり、計14ヶ所のジオフェンシングエリアを設定しています。
直近30日間のデータでは、走行禁止エリアへ進入しそうになったケースが、全体の3%ほどあり、ジオフェンシングにより進入を未然に防ぐことができたそうです。ボクはジオフェンシングの成果にも驚きましたが、誤進入をしてしまう実態が多いことにも驚きました。
今年中に首都高だけでも50ヶ所への導入を予定しているそうです。
Limeのジオフェンシングを体験してみました!
今回の体験時は、ビル横の駐車場内の一部(この時は5m四方くらい)を禁止エリアに設定し、エリアに走行進入すると、車体からポーン! と電子音が鳴り、徐々に停止しました。

停止までの距離、おおよそ3~4m程。特定原付の最高速度は20km/hですし、急に停止する訳ではないのでライダーの安全も担保されています。
衛星からの電波を捉えるGPSの精度上の限界もあり、ビルの影響で電波を的確に捉えられず、作動しない時もありました。それでも自動で車両を停止させるジオフェンシングの可能性を垣間見た気がします。
最先端技術② Bluetoothビーコンで駐車違反対策!
約500ヵ所の全ポートにビーコン(近距離での無線通信ができる端末)を設置し、ビーコンから3m以内に車両を返却しないとアプリ上で利用が終了できない仕組みを導入しました。

これにより返却指定ポートのエリア外への駐車を防止し、ポート周辺の環境や歩行者への安全配慮を強化しています。
導入以降、駐車違反の苦情が80%減と大幅に減少。GPSとビーコンを組み合わせた独自の駐車制御技術が効果的に機能している様です。
大阪・関西万博の関係者専用エリアで導入中!
Limeの車両は、大阪・関西万博の関係者専用エリアで関係者の移動手段として導入されています。

注目は、バッテリー充電スタンドの「バッテリースワップステーション」。 バッテリーが少なくなると、利用者自らがバッテリーを交換します。つまり、バッテリーシェアリングを想定した実証実験を万博で行っているのです。

近い将来、街中でもこの様なバッテリー充電スタンドを見る機会があるかも知れませんね。
またLimeでは、ヘルメット着用による10%割合乗車が可能なヘルメットセルフィを導入し、利用者のヘルメット着用を促進しています。
日本では後発展開になる世界最大手のシェアリングサービスは、他国のサービスで培った日本の他の事業者には無い独自のサービスと技術の導入を進めています。果たして今後の日本ではどの様に広がるのか? 他の日本のシェアリング事業者はどうするのか、ボクはとても興味津々です。
■特定原付ってどんな乗り物? どんなルール?

2023年7月の道路交通法改正で新設された特定小型原動機付自転車(特定原付)。最高速度が20km/h以下で、16歳以上であれば免許不要で運転できる、定格出力が0.6kW以下の一人乗り小型電動モビリティです。
ナンバー登録と自賠責保険の加入が必要で、シェアリングサービスの場合は事業者が加入済み。走れる場所は「車道の左側」か「自転車道」が基本。2段階右折や、進入禁止の道路でも「自転車を除く」の表示があれば通行が可能など、特定原付独自の交通ルールがあります。

Writer: 近藤スパ太郎
タレント/プロデューサー。ハーレーでルート66を全走破してアメリカ大陸横断。ロシアンラリー二輪部門出場、チベットチョモランマツーリングなど芸能界きってのバイク好き。芸名はバイク好きでも知られていた伊丹十三監督から、映画「スーパーの女」に出演した際に命名された。
環境番組のパーソナリティを担当して以来、電動モビリティや環境を配慮した次世代モビリティ、環境問題にも興味津々。
俳優・MC・リポーターのほかWeb メディアSPANGSS や、芸能・制作プロダクションSPANCHOOS の代表も務める。










