「クネクネ道好きなんですよ」富士山西側のツーリングコース 「味と愛だろ」と感じる芝川の地元民が詰めかけるローカル店『イトウミート』で評判のメンチカツを食べる
夏の終わりから秋にかけて、富士山の西側は最高のツーリングコースになります。富士宮市の南側、芝川にあるグルメスポット「イトウミート小売本店」について、ライターの後藤武さんがレポートします。
多少遠回りをしても絶対に立ち寄る、芝川のローカル店
夏の終わりから秋にかけて、富士山の西側は最高のツーリングコースになります。富士山を眺めながら朝霧高原の気持ち良い空気で呼吸してバイクで走るのが大好きだから、ゴトー(筆者:後藤武)も頻繁にバイクで通いました。紅葉シーズンの樹海なんて最高です。

通常は河口湖から御坂峠の旧道を登って峠の茶屋でほうとうを食べ、西湖から樹海を通って朝霧高原に抜けるのがゴトーのお決まりのコース。
走り足りなければ富士山スカイラインを通って御殿場に抜けて、足柄峠から小田原まで行きますし、疲れて早めに帰りたかったら富士宮で焼きそばを食べてから東名高速で帰宅します。
ただ、あんまり通いすぎてマンネリだなあ、と思っていたときに友達に教えてもらったのが、富士宮市から国道469号の桜峠を通って西に向かうルート。クルマ1台分のクネクネ道なんですけどね、こういう道好きなんですよ。
コーナーはクセがあって、対向車とか路面の状況とか気を配らないといけないんですけど、気を抜けないところが好きなんです。友達からは「変態」とか言われますが、意外に同じ趣味の人、多いんじゃないかな。
このルート、途中から県道398号になって山を越えてからは、富士川を見ながら南下することになります。

さすがにこのあたりまで来たらお腹が空いてくるはず。で、ここで紹介したいのが芝川にある「イトウミート小売本店」。近くにある精肉会社イトウミート直営店です。
決して大きな町ではないのに、このお店はいつも大繁盛。地元の人達が詰めかけています。皆の狙いはお惣菜とお弁当。特にメンチカツが最高だと評判なんです。ゴトーはインスタを見て若い子たちが集まるようなお店のメンチは食べないようにしています。でも、地元の人が集まるローカルなお店のメンチは別です。
で、実際に食べてみたら、こりゃあ評判になるワケだと思いました。月並みな言い方だけど、衣のサクサク感が素晴らしいし、メンチの中にはお肉びっしり。コロッケも同様でした。
揚げ物によくあるしつこさは微塵もありません。なんでも事前に連絡しておくと好みのお惣菜で弁当も作ってくれるらしく、これがまた地元の人たちに喜ばれているのだとか。
ちなみにゴトーが行ったときは、皆さん唐揚げを大量に予約して待っていたので、次回は唐揚げなんかも試してみたいと思っています。
なんかね、ここで地元の人達とお店の人のやり取りを見ていると、とっても愛を感じるんです。最近は付加価値をつけて高く売ろうとする店が増えていますけど、そんな事するんじゃなくて飲食は「味と愛だろ」、と思うわけです。イトウミートでは、この愛が感じられてとても気分がいい。

ただ、バイクで行った場合、問題は食べるところ。イートインスペースはないし、近くに弁当を広げられる公園も見当たりませんでした。
近くを富士川が流れているけど、バイクで河川敷に降りられる場所はかなり下流まで行かないといけません。でも長く走るとせっかくの揚げ物が冷めてしまう。結局、駐車場でパクツクことになります。まあそれもツーリング的旅情があって良いような感じもします。
近くにメジャーなツーリングスポットが無いから、ゴトーみたいにグネグネの狭い山道を走るのが好きだとか、地方のローカルな景色を楽しみたいという人でなければ、なかなかこの場所までは行かないかもしれません。わざわざ食べに行くかと聞かれたら、微妙ですよね。美味しいけどメンチとコロッケだからタイパ悪いし。
■イトウミート小売本店
住所/静岡県富士宮市長貫1172-10
営業時間/09:00~18:00
定休日/月曜
Writer: 後藤武
クラブマン誌や航空雑誌の編集長を経て現在はバイク、食、飛行機などのライターと
して活動中。飛行機とヘリの免許を所持しエアレースのTV解説も担当していたことも。2スト、旧車、V8のアメ車など多数所有。













