完成車で6.48kg!? 軽さと空力の極致 FELT最新エアロロードバイク「NEXAR」登場

「FELT Bicycles」の新型「NEXAR」は、従来のエアロロードという概念を塗り替える存在です。空力、軽量、そしてポジション設計を再統合し、現代レースにおける“速さの本質”へと踏み込んでいます。

「速さ」を再設計するというアプローチ

 アメリカに拠点を置くスポーツバイク(自転車)メーカー「FELT Bicycles(フェルト・バイシクルズ)」の創設者、ジム・フェルトは、かつてチューブメーカーのイーストン社でアルミ素材の軽量チューブの開発を行い、名だたる有名メーカーが恩恵を受けた経緯があります。

 その後、自らも自転車フレームメーカーを立ち上げ、トッププロチームやナショナルチームへ供給を行うまでのビッグメーカーに成長しています。

「エアロロードは、ここまで進化した」そう感じさせる新型「NEXAR(ネクサー)」は、長年ブランドを支えてきたエアロロードバイク「AR」シリーズの後継モデルであり、「Next-AR」という名称が示すとおり、設計思想そのものを刷新しています。

FELT新型「NEXAR」は、エアロロードバイク「AR」シリーズの後継モデル
FELT新型「NEXAR」は、エアロロードバイク「AR」シリーズの後継モデル

 大きな特徴としては、同社が一貫して磨き続けてきた空力性能です。チューブ形状やフレーム各部のつながり、さらにはバイク全体の統合設計を見直すことで、従来比約5%の空気抵抗低減を実現しています。

 数値としての進化もさることながら、それが実走で体感できるレベルに引き上げられています。

 一方で、軽量化との高次元な両立も見逃せません。「FRD」フレームは800gという軽さに抑えられ、最上位モデルのSHIMANO DURA-ACE完成車重量は6.48kgを達成しています。

 エアロロードでありながら、ヒルクライムにも対応できる重量域に収められている点も注目です。フレーム素材はT800、T1000、T1100といったカーボンファイバーを適所に配置し、軽さと剛性、耐久性をバランスさせています。

 さらに現代的なのが、コクピットとポジション設計の考え方です。完全内装化されたハンドル・ステムのインテグレーテッドコクピットは、空力と外観の両面で洗練されており、最軽量モデルではわずか300g未満という軽さを実現しています。サイズごとに最適化された設計により、ライダーそれぞれにフィットするポジション調整も可能です。

 ジオメトリーも大きく進化しています。スタックを高めることでスペーサー使用を抑え、フロント周りの剛性を向上させています。同時に、シートアングルを立てた前乗りポジションとショートクランクの採用により、高ケイデンスでも効率的なペダリングが可能です。狙いは明確で、高速域におけるエアロポジションをいかに長く、安定して維持できるかという点にあります。

「軽さか、エアロか」という従来の二項対立を超えた「NEXAR」は、空力、重量、剛性、そしてライダーの身体を含めた“システム”として速さを再構築しています。

 レースが高速化し続ける現代において、このアプローチは極めて合理的と言えるでしょう。

 ラインナップと価格(消費税10%込み)は以下の通りです。

「NEXAR FRD Dura-Ace Di2」198万円
「NEXAR FRD フレームセット」79万2000円
「NEXAR PRO Ultegra Di2 Power Meter」143万円
「NEXAR EXPERT Ultegra Di2」110万円
「NEXAR RACE 105 Di2」93万5000円

【画像】なかなかの前傾ポジション!? FELTの次世代エアロロードバイク「NEXAR」を画像で見る(12枚)

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