今年の鈴鹿8時間耐久レースは混戦か 公式テストはワークス勢のタイムが拮抗

鈴鹿8時間耐久レース公式テスト3日目は、3日間を通して3連覇中のヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームが全体トップタイムをマークしています。しかし、SBK世界チャンピオン ジョナサン・レイ選手率いるKawasaki Team Greenやホンダワークスチームもタイムでは拮抗、決勝レースは混戦となるのでしょうか?

ヤマハ盤石の予想から一転、拮抗した公式テストの結果に!

 鈴鹿での3日間の公式テストは全て終了しました。7月29日に行われる鈴鹿8耐は、タイムが拮抗しているワークス勢同士の混戦となりそうです。2015年から勝利を収め続けているヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームは、テストの間優勝候補筆頭としての貫禄を示しましたが、Kawasaki Team Green、ホンダHRCとの激戦は避けられそうにありません。

ピットクルーの練習も力が入る

 2018年鈴鹿8時間耐久公式テストのハイライトは、やはり2分06秒273をマークしたヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームの中須賀克行選手、2番手タイムのアレックス・ローズ選手、マイケル・ファン・デル・マーク選手の活躍でしょう。

 中須賀克行選手は「やるべき項目は、この3日間ですべて完了しました。路面温度も本番に近いもので、充実したテストデーでした。あとはレースウイークに入って、天候に合わせてマシンを微調整するのみです。今年はライバルも強いので、しっかりと気持ちを引き締めていきます」

 また、鈴鹿8時間耐久公式テスト3日目は、Kawasaki Team Greenのジョナサン・レイ選手が公式テスト3日目の全体トップタイム2分06秒939を記録しています。

 ホンダワークスチームの「Red Bull Honda with 日本郵便」は、公式テスト1日目に転倒したレオン・キャミア選手の鈴鹿8時間耐久レースへの欠場が発表されました。

 レオン・キャミア選手は、テスト中のクラッシュ後に受けた検査で、背中を負傷していることが判明し、ホンダワークスチームは、HRCは高橋巧、中上貴晶のチームメイトを探さなくてはならなくなっています。

 Red Bull Honda with 日本郵便の高橋巧選手は「思ったように作業を進められなかったのと、ずっと一人で走っていたので、ほかのライダーからの意見を聞けなかったのが残念でした。現時点では進行が遅れているかな。実際のところタイムが出ていないので、そこがかなりの不安要素です。ただ最後の最後で希望の光というか、ここが原因かな、という部分が分かったので、その確認ができれば次のステップに繋がると思います。そうなると嬉しいですね。レオン・キャミア選手が走れなくなったのは本当に残念です。一緒に走りたかったという気持ちが強いですね」

 FIM EWCフル参戦組は、YARTヤマハがテスト3日目もトップで日程を終えています。ブロック・パークス選手、マービン・フリッツ選手、藤田拓哉選手は、2分08秒005で最速タイムを記録しています。オーストリア拠点の同チームは、全体では7番手タイムで、MuSASHi RT HARC-PRO Hondaの2分08秒070を上回りました。

ランキングトップのF.C.C. TSRホンダ・フランス

 ECWランキングトップに立つF.C.C. TSRホンダ・フランスも、2分09秒186とタイムを上げ、GMT94 ヤマハ(2分09秒315)、スズキ・エンデュランス・レーシングチーム(2分10秒581)が後に続いています。

 第41回鈴鹿8時間耐久レースに参戦する64チームは、7月26日(木)の鈴鹿8時間耐久レースフリープラクティスから再び真夏のコースに臨みます。

【了】

提供:くるまのニュース

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