カワサキ「Z2」基本コンディションの良し悪しはあるけどまずは調整ありき 〜日本の至宝「空冷4発」を未来へ継承〜Vol.14

キャブレターのバランス調整時に大活躍するのが4連バキュームゲージセット。この商品は、二輪四輪整備工具専門店のストレート製で、バイクメンテナンスには最適な大きさ。小型アタッシュケースの中にすべての機器が納められていて、使い勝手も良好です
各ゲージが差す指針数値がズレていたら、各キャブボディの間にあるロックナットを弛め、アジャストボルトで調整します。18~25CmHgの範囲で、4つの指針が一致するように調整しますが、これが実に微妙で難しかった……。個体差でクセがあります
キャブレターのバランス調整時に大活躍するのが4連バキュームゲージセット。この商品は、二輪四輪整備工具専門店のストレート製で、バイクメンテナンスには最適な大きさ。小型アタッシュケースの中にすべての機器が納められていて、使い勝手も良好です。取材協力/ツールカンパニーストレート
900Z1/750RS/Z2シリーズは、測定チューブをマニホールドアダプターに直接差し込むタイプです。カワサキ4気筒モデルの多くがこの仕様を採用していますが、メーカーによっては、プラグを取り外して、チューブを差し込むアダプターが必要になります。ストレート製セットには、各種ネジサイズのアダプターが付属しています
スロットルの全閉~全開時に作動するリンクの2連アジャストボルト(ロックナット付き)をそれぞれ調整することによって、各気筒の吸入負圧を変化させて、一律同じにするのがアイドリング時のバランス調整=4連バキューム調整になります。一致したときのスロットルレスポンスはシャープになります
バランス調整作業時には、通称「点滴」と呼ばれるメンテナンス専用ガソリンタンクを使うのがお勧めです。作業前にエンジンを十分に暖機し、アイドリングが安定した段階で作業開始するのが良いです
アイドリング付近の調整作業だからと侮らないように注意しよう。真夏の作業時などは、暖機終了後に扇風機でエンジンを冷やして、オーバーヒートに注意しよう。調整作業中の不調原因が、実はオーバーヒートのことも多いです
キャブレターのマニホールド部分には先丸形状のゴム栓が差し込まれているので、これを抜き取ります。普段はこのゴム栓で、インマニから二次空気を吸わないようにしています。このゴム栓の劣化が原因で、エンジン不調に陥ることもあります
4本の測定チューブを各ゲージとマニホールド間で間違えないように接続します。左から1-2-3-4の順で差し込みましょう。エンジン始動後、各ゲージの針が僅かに振れる(ビビる)程度に、チューブ接続部分の調整部を動かして指針ダンパーを効かせます
ゲージダンパーの調整部分をどちらかへ回して、指針の振れが僅かに出るように調整します。指針がピタッと動かなくなってしまうのは、ダンパーが効き過ぎている証拠で、ダンパーが効き過ぎてしまうと、指針の動きが重く、調整しにくいです
アイドリング状態で1気筒ずつエアースクリューを素早く全閉にして、素早く戻しながらエンジン回転がもっとも力強くなる箇所を見つけます。エアースクリューの標準戻し量は、各気筒とも1回転と1/4ですが、これはあくまで標準値であって微妙に前後します
各ゲージが差す指針数値がズレていたら、各キャブボディの間にあるロックナットを弛め、アジャストボルトで調整します。18~25CmHgの範囲で、4つの指針が一致するように調整しますが、これが実に微妙で難しかった……。個体差でクセがあります
この段階で、4つのゲージがスムーズに一致するときは、コンディションが極上のキャブレターと言えます。一般的には、各部が磨耗することによるクセで、ゲージはなかなか一致しません。経験豊富な元カワサキ直轄営業所のメカニック談です
すべてのゲージが一致したら、ロックナットを固定します。しかし、このナット固定によってもアジャストボルトが押されて僅かにデータが狂います。ロック時の変動傾向を理解し、想定で調整するのも良いです。これも個体差=クセです
アジャストスクリューの調整時は、時折、スロットルをブリッピングしながら状況確認するのも安定化の早道です。スロットルはパッと開き、素早くグリップから手を離してスパッと自然に戻ることも確認しましょう
スターターチョークのプランジャが磨耗していたり、欠損していたりすると、スターターレバーをしっかり戻してもガソリンが微妙に流れ出てしまい、キャブ調整が思うようにいかないケースもあります。いくら調整しても、プランジャ不良だと全域でカブリ症状が出てしまいます
キャブボディからスタータープランジャを引き抜くと、このような形状になっています。先端の針はガイドで、ボディ端面がゴムシートになっています。このプランジが閉じ切らないと、常時ガソリンが吸い出されてカブリ=濃い症状になります
スロットルケーブルの遊び確認も重要です。スロットルケーブルの戻し側ストッパーは、アイドリング時に1.5mm程度の遊び隙間を持たせます。さらにアイドリング時に、ハンドルを左右に末切りし、エンジン回転が変動しないか確認します。エンジン回転が上がる時には、ケーブルの遊び不足や取り回し不備が考えられます
マルチエンジンの場合は、2気筒でも3気筒でも、増してや4気筒エンジンの場合は、ビシッと4連バランスが取れていることで、エンジンの吹けやドライバビリティ(扱いやすさ)が確実に良くなります。ベテランライダーなら、キャブバランスの狂いには、即気が付くと思います
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各ゲージが差す指針数値がズレていたら、各キャブボディの間にあるロックナットを弛め、アジャストボルトで調整します。18~25CmHgの範囲で、4つの指針が一致するように調整しますが、これが実に微妙で難しかった……。個体差でクセがあります
この段階で、4つのゲージがスムーズに一致するときは、コンディションが極上のキャブレターと言えます。一般的には、各部が磨耗することによるクセで、ゲージはなかなか一致しません。経験豊富な元カワサキ直轄営業所のメカニック談です

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