燃料タンク内の汚れを落とすとピンホールから穴へ……溶接部分に起こりやすいサビ穴を板金ハンダで修理!! タンク洗浄後、この場所以外に穴あきは見当たらないので、まずはこの穴埋め板金から作業開始です。イレクターパイプの作業台で穴あき位置を可能な限り水平にします 長穴周辺を先が尖った板金ハンマーや検査ハンマーで軽く叩き、周辺のコンディションを伺ってみました。サビが進行していれば、簡単にサビ穴が拡大していくはずです 長穴のフチ、エッジ部分を板金ハンマーで軽く叩いて、タンク内部側にR加工を施しました。このようにすることで、板金作業性の向上と修復強度を高めることができます ペットボトルのキャップにアセトンを少量取り、綿棒を用意します。最強の溶剤として部品の脱脂やしつこい汚れ取りに使えるアセトンは、常備しておくと便利なケミカルです 鉄板地肌を露出させた長穴付近の汚れは、綿棒に浸したアセトンでしっかり拭き取りました。穴エッジの内側の汚れも、綿棒にアセトンを浸してしっかり脱脂しました アセトンで板金地肌をしっかり脱脂してから、板金用液体フラックスを少量塗布します。流れ落ちてしまうと後々面倒なので、この液体フラックスの塗布にも綿棒を使いました フラックスを塗布した部分にハンダごてを当てて、ジュジュッと表面処理します。穴サイズに合わせた真鍮ネット(わずかに大き目が良い)を載せて、ハンダで仮固定します ハンダ用品メーカーで知られるハッコー製の特1号板金ハンダ棒を使って穴埋めします。細かな真鍮ネットを補強に入れることでハンダが落ちにくく、強度アップになります ハンダを盛って長穴を完全に埋めてから、ハンダの痕跡を「溶接したかのような盛り付け」に演出しました。ハンダごては、200Wサイズの大型品が使い易かったです 板金ハンダ処理を終えたら、患部にお湯を流してステンレスワイヤーで擦って洗い、フラックスを徹底除去します。さらに水道水を流してスポンジ洗浄しました いよいよガソリンタンク内部のサビ取りですが、給油口金の周囲がエア抜けしにくい構造でした。口金ギリギリの位置に、ハンドドリルで穴加工を施しました 口金パイプのタンク付近ギリギリの位置に穴加工することで、サビ取り作業時のエア抜きがしやすくなります。実は、サビ取り中の空気室にはサビが溜まりやすいのです 大きな容器があればベストですが、バケツサイズでも補修部分を沈めることができました。バケツに水道水を満たして板金部分の検査を行います。こんな方法で漏れ検査できます 水を張ったバケツにガソリンタンクの前方を突っ込みます。ハンダ板金した箇所まで沈みましたので、これでエア漏れが無いか(=ガス漏れ)確認することができます 口金をウエスで押さえながらエアーガンノズルを突っ込んでエアーブローします。ガンからの吐出圧力で泡が出なかったので、サビ穴の板金ハンダ埋めは成功したようです 立ち上がり部分にも板金ハンダをある程度盛って、溶接ビード風に再現してみます。板金ハンダの応用性を知ると、このような穴埋め作業時に利用できて便利です ここまでの作業実践は、ガソリンタンク内部のサビ取りを行うための「段取り」になります。タンク内部の汚れ落としが完了したら、高性能ケミカルでサビ取り実践に入ります 購入した当時のモトグッツィ「ルマンIII」(1986年)。前後キャリパーピストンは固着していたので、オーバーホールのためにマスターシリンダーごと取り外しました。徐々に外装パーツを取り外して、すべての部品を磨き込みで仕上げようと考えました ガソリンタンク内部の汚れ落としと洗浄後に、ガンブラックメタリックの塗膜が剥げ、その下から想定外のサビ穴が出現しました。こうなると現状最善の補修作業が必要不可欠になります 関連記事 革新のハイグリップタイヤ「RS12」を徹底テスト! (PR)BRIDGESTONE モトグッツィ「伝統の縦置きVツイン搭載のネイキッド」2026年モデル発売! イタリア語で“砂”を意味する“サッビア”カラーを追加した「V7ストーン」登場 自転車「青切符」 ベルが鳴らないのは「警音器吹鳴義務違反」 むやみに鳴らせば「警音器使用制限違反」!? 大切な愛車のメンテナンス オイルもグリスも締め付けも「過ぎたるは猶及ばざるが如し」とは? 「スーパーキャリイって便利そうだけど、トランポには使えないしなぁ」と思い込んでいる人にだけピンポイントでお届けする記事 この画像の記事を読む 革新のハイグリップタイヤ「RS12」を徹底テスト! バイク不足で高騰中!愛車の相場を調べてみる>> 画像ギャラリー