「サイドカバーエンブレム」もリフレッシュ!! バイクの“名称”部品こそコンディションが大事!! 補修完了したサイドカバーエンブレムを取り付けたら、このようになりました。やっぱり美しいエンブレムが必要不可欠だと実感します。カスタム仕様で「自分色」にすることで、オリジナリティを自己主張できそうです サイドカバーエンブレムの補修へ取り掛かる前に、まずはエンブレムの取り外しにも注意しましょう。スピードナットを強引に引き抜こうとして、裏側固定部のピンを折ってしまうことがよくあるそうです エンブレムのベースには、ゴールド系のアルマイト処理が施されていました。ブライトエロー(ペイント名称)とカラークリアのゴールドエローを混ぜて、透けるようなゴールドアルマイト色を再現します エンブレムの下地にはアルマイト処理や蒸着メッキ処理を行うことで、ペイント色とのコントラストを付ける仕上げ方が多いそうです。ここでは、ゴールドアルマイトの雰囲気をペイントで再現します 調合したカラークリアでエンブレムエッジの一部をペイントで仕上げしてみました。現状ではやや黄色が強め。調色によってアルマイト風の部分仕上げが可能になります。まずはベース作りが重要です 通称「墨入れ」と呼ばれる作業で、エンブレムの数字「850」に白色ペイントを落としていきます。筆先に白色ペイントを取り、枠の中にポトッ、ポトッと塗料を落としていくように作業を進めます マスキングと聞くと、マスキング専用の紙テープや薄いビニールのスピンテープを連想しますが、ここで行うマスキングで利用したのは文房具屋さんで購入できる「水のり」です。実は、これが良い仕事をしてくれるそうです 30数年にわたってガレージ内で眠り続けてきたモトグッツィ「850ルマンIII」(1986年型)。完全不動時は、決して良いコンディションではありませんでしたが、今まさに(徐々に……)仕上がりつつあります。サイドカバーエンブレムの仕上げは、レストアにとって重要な作業です 綿棒にウレタンシンナーを浸して、ベース色の黒に塗布します。綿棒の先をグリグリすることで、黒ペイントが溶けて剥がれ始めました。このエンブレムの剥離には、ウレタンシンナーが程良いようでした 樹脂部品の汚れを除去したい際は、ウレタンシンナーの前に「かんたんマイペット」などの家庭用洗剤を利用するのが良いようです。弱い洗剤から徐々に溶剤へと移行して、ベストなものを見つけ出すのが良いです ウレタンシンナーが塗膜剥離にベストな様子でした。紙コップにウレタンシンナーを入れて、不要になった歯ブラシで塗膜を優しく擦るように洗浄しました。白と黒のペイントが溶けるように剥がれていきます バージョン「III(ルマンIII)」のエンブレムは、ウレタンシンナーを入れた容器の中に沈めてみました。塗膜がふやけるのを待ってから、歯ブラシで擦って落としました。使われている塗料によっては、このようにうまく進まないこともあります エンブレムはアルミダイキャストで作られていました。塗料を剥離したことで、素地のエンブレムが露出しました。ゴールドのアルマイト仕上げの上に、ペイントで墨入れされているようです 片側のエンブレムの上面エッジのアルマイト色が抜けてしまっていて、アルミ地肌になっていました。しかも腐食が始まっています。おそらく何かを「こぼして」アルマイトにダメージを与えてしまったようです 部分的に流れ込んだ液体がエンブレムの内側一部を侵しています。バッテリーを取り外したときにバッテリー液が滴り落ち、それに気が付かなかったのがアルマイト剥離の原因だと思われます。気が付いたら水道水で洗い流すのが一番です 腐食してしまったアルミ地肌のコンディションを磨いて整えました。このような個所を磨く際には、サンドペーパーで擦るのではなく、真鍮の軸ブラシで優しく作業するのが良い結果を得られるそうです 腐食したエッジ部分は真鍮の軸ブラシで優しく擦りました。エンブレムの文字部分やベース部分は、工業用ボンスターの細目(NO.000)を利用して磨きました。見ての通り、しっとり感がある輝きを得られました ブライトエローとゴールドエローを調合して、透けるようなゴールドアルマイト色を再現できるように調色しました。再アルマイトできないこともありませんが、こちらの方が、手っ取り早く作業進行できます ペイントガンを利用して、薄く薄く何度も塗り重ねて、好みの色合いに調整しました。今回はそのまま塗りましたが、仕上げでウレタンクリアを極薄く吹き付ければ、全体的な防錆対策にもなります 真っ白なスーパーホワイトから、やや黄ばんだアイボリー気味まで、「白」と言っても種類は色々あります。ここでは、元ネタの白色の中に、イエローを一滴程度混ぜて、色を落ち着かせました 画材屋さんで購入できる0番サイズの細筆を利用して、「850」の数字の中に白色ペイントを落とし込んでいきます。塗るといった感覚ではなく、筆先で徐々に(少しずつ)、塗料を流すような雰囲気です 白を流し込んで乾燥させます。60℃で30分も温めれば作業進行は可能になります。墨入れしない外周をマスキングテープで保護していきます。白色部分に指紋の跡が残らないように、作業進行しました 細かなR部分はピンセットなどを使ってしっかり貼り込んでいきます。次の作業はベースの黒色吹きになりますが、文字枠部分はマスキングしないで黒塗りで仕上げます。ペイント後に文字枠をふき取る作戦です ここで利用したのが「水のり」です。この水のりの特性が、立体的なマスキングには最適だそうです。白く塗った文字部分を優しく水のりでマスキングすることで、白部分をしっかりマスキングできます 爪楊枝の先端で突起部分に水のりを塗布します。「850」の白文字に楊枝先端が触れないように、塗料を「垂らし」ながら流し込んでいきます。くれぐれも爪楊枝の先端で白ペイントを突っつかないように、要注意です そもそも白文字はぽってり厚く塗っているので、完全硬化まで塗膜は柔らかいものだと考えましょう。白色部分の表面を覆いつつ、表面張力を利用して、ややはみ出し気味に水のりを載せています 水のりの乾燥を待ってから、スプレーガンでウレタンブラックを全体的に吹き付けます。ここでもウレタン塗料を利用します。薄く薄く重ね塗りしますが、塗り過ぎて塗膜が厚くなると、文字とのコントラストが無くなってしまいます 黒ペイントが乾いたら、表面張力で盛り上がった部分をピンセットで慎重に外します。グミのような感じの弾力性があり、水のりが剥がれていきます。想定していた通りに、作業進行することができました ここで利用するペイント剥がし剤兼拭き取り用のシンナーにも、ウレタンシンナーを利用します。必要量だけ紙コップに小分けして利用します。コップを倒してシンナーをこぼさないように注意しましょう 指先で綿棒をギュッと固めてからウレタンシンナーを染み込ませ、軽く拭いた程度ではシンナーが流れ出ないように調整してから作業進行します。文字の上や文字枠部分の黒を綿棒で拭き取っていきます すべての拭き取りを完了したら、塗料が落ち着くのを待ちます。サイドカバー側の固定穴との合いも確認しましょう。スピードナットは無理なく外せたので、容易に組み立て再現できると思われます 模型用で「十字型の小型ソケットレンチ」は、マキシさんが頻繁に使っている便利工具です。これまでに様々な用途で利用している様子を見てきました。持っていると便利そうです。エンブレム固定用の四角いスピードナットは、モトグッツィの純正部品です 薄いスポンジが貼られた合皮シートを机の上に敷き、サイドカバーへのキズ付きを防止しながらエンブレムの固定作業に入ります。こまかな部分にも気を使いながら、作業進行しました。硬めのウレタンスポンジを敷いても良さそうです サイドカバーのセット穴にエンブレムを差し込んだ状態で、スポンジシートの上へ裏返したサイドカバーを寝かせました。スピードナットを仮セットしたら、小型の十字型レンチでスピードナットを押し付けつつ、軽くハンマーリングします 取り外し時に引っ掛け部分を曲げて開放していたので、取り外しは容易でした。再利用前には、スピードナットを万力で挟んで形状再現しました。小型のソケットレンチで押し込むことで、エンブレムはしっかり固定できました 磨けば輝かないことはありませんが、明らかに塗膜が剥がれているところには、ペイントを筆入れしなくては美しく蘇りません。このような部品の修理が得意な『モデルクリエイトマキシ』の板橋さんに相談して、最善かつ簡潔な補修仕上げをお願いしました 関連記事 あの巨摩郡の愛車が令和に復活!? ライダー必見のエモ動画も (PR)バイク王 滑りやすい路面に視界の悪さ…… 悪条件がそろう梅雨時の自転車走行で注意すべきポイントとは? バイク業界大手の知られざる裏側、岡崎市の拠点にメディア初潜入 (PR)RED BARON 「バイクに詳しくない人にも来てほしい」ヤマハ コミュニケーションプラザがリニューアル! イラスト展など新企画で若い世代にもアピール 満腹必至の“辛め濃い目”中華定食に大満足!! 新東名「掛川PA」で発見 バイクで行く高速道路グルメ この画像の記事を読む あの巨摩郡の愛車が令和に復活!? 必見のエモ動画も なぜ「あの店」は旧車に強いのか? 拠点を初公開 バイク不足で高騰中!愛車の相場を調べてみる>> 画像ギャラリー