バイクdeストレッチ Vol.1 〜乗車前は“動的(ダイナミック)ストレッチ”で体の準備!〜
バイクに乗る前には準備運動を!自分自身にも暖機は必要です。シュートボクシングの日本女子ミニマム級王者MIOさんをモデルにライディングに必要な運動をご紹介します。
1.乗車前は“動的(ダイナミック)ストレッチ”で体の準備!
ご存知の通り、バイクは“体”を使って操るものです。決して楽な乗り物ではないことは、バイク乗りの皆さんならわかっていると思います。長い直線だけを走るならいいですが、コーナーの続く峠道などでは立派なスポーツになり、体力を使います。
というわけでこのコーナーでは、シュートボクシングの初代日本女子ミニマム級王者のMIOさんをモデルに迎えて、ライディングに必要なストレッチや筋力強化法を紹介していきたいと思います。

バイクや車に暖機走行が必要なように、ライダー側もウォーミングアップが必要です。走り出す前には、マシンコントロールに必要な体の部位を暖めて準備をしておくと走行に役立ちます。
一般的に体を動かす前の準備運動というと、筋肉をゆっくり引き伸ばすストレッチやる人が多いと思います。これは“静的(スタティック)ストレッチ”といって、筋肉の柔軟性を確保するもので、確かに血行も少しは良くなります。でも、準備運動としては物足りないのです。
まず、なぜバイクや車に暖機走行が必要かを考えてみてください。第一に暖機は、オイルをエンジン全体に行き渡らせることが目的です。また、それによって金属が熱膨張して、最適なクリアランスになることで、最も効率良く走れる状態にするものです。
人間の体もそれと同じです。運動前には、血液循環を良くすることで、運動に必要なエネルギーや酸素を全身に行き渡らせる必要があります。また、関節を動かすことで、関節包の中に滑液を行き渡らせて動きやすくする必要もあるのです。
そこでライディング前には、体を動かしながら筋肉をストレッチする、“動的(ダイナミック)ストレッチ”で体の準備をしておきましょう。その第1回目は、ハンドリングに必要な肩周りの動的ストレッチです。
1-1.ひじ回し




上、横、下と3秒くらいかけて回すのがコツ。以上の動きを20〜30回繰り返す。肩から肩甲骨周辺が、少し暖かくなってきたと感じたらOKです。この運動をしてからバイクに乗ると、微妙なハンドルコントロールをやりやすくしてくれるはず。また、肩こりにも効果があるので、普段からやってもいい運動です。
次回は肩甲骨から首にかけての動的ストレッチを紹介します。

「格闘技も練習や試合の前のウォーミングアップはとても大切。私自身も必ずやるようにしています。今回の動的ストレッチを一通りやってみると、筋肉が柔軟になって、体が温まるのが実感できました。みなさんもできるだけやってみてください。私はまだバイクの免許は持っていないけど、なんだか乗ってみたくなりました! 絶対に免許を取って、海岸線の道とかをビューって走ってみたいです(笑)」
【了】
MIO
初代シュートボクシング日本女子ミニマム級王者
Energy Fight×Shoot Boxing 48kg級王者
41戦37勝(4KO)4敗
1995年、大阪府大阪市出身。身長153㎝、体重48kg(試合時)の小柄な体型ながら、破壊力抜群のスピードのあるパンチと鋭いキックを繰り出す。女子格闘技界期待のシュートボクシング選手。