MVアグスタ「スーパーヴェローチェ800セリエ・オロ」価格345万6000円 日本導入時期や台数は? メーカーに聞いてみた
MVアグスタ「スーパーヴェローチェ800 セリエ・オロ」は、2018年にイタリア・ミラノで開催されたバイクの見本市「EICMA(エイクマ)」での公開直後から市販が期待される、造形美が特徴の1台です。
流行にとらわれず「MV AGUSTA」らしい突き抜けたスタンス
東京モーターサイクルショー2019でも話題を集めた「MV AGUSTA(エム・ヴイ・アグスタ)」のコンセプトモデル「SUPERVELOCE 800(スーパーヴェローチェ800)」が、「SUPERVELOCE 800 SERIE ORO(スーパーヴェローチェ800 セリエ・オロ)」となって、ほぼそのままの姿で市販されます。

2020年3月より生産を開始し、世界限定300台、日本での価格(税込)は345万6000円と公表されました。日本への導入時期など、MVアグスタジャパン広報担当者にうかがいました。
──日本への導入時期はいつごろになりそうですか?
正確なことは言えませんが、最短で6月頃だと思います。3月から生産開始といっても一気に300台つくるわけではなく、3月から5月くらいにかけて生産され、順次出荷されます。
最初の完成車が日本へ来るとしたら、販売店へ納めることができるのは6月ごろだと思われますが、空輸か海上かにもよって変わりますので、現段階ではなんとも言えないところです。
──販売店からのオーダーや反響は?
生産台数からすれば、割合としてはすでに結構な数をいただいています。世界限定300台のうち何台日本へ持ってこられるか……。
たとえば2012年登場の「F3 675 Serie Oro」(315万円・消費税5%込み)は、世界限定200台のうち、日本へは55台納入されました。
「Serie Oro(セリエ・オロ)」はブランニューの初期型限定車のことで、1998年以降5モデル目になります。直近では2018年登場の「BRUTALE 1000 Serie Oro(ブルターレ1000 セリエ・オロ)」(594万円・消費税8%込み)になります。

セリエ・オロを冠するモデルはなかなか登場しないということもあって、販売店やお客様からの期待も大きいようです。それは世界的にも同様で、受注可能な数も残りわずかとなっています。
──「スーパーヴェローチェ800 セリエ・オロ」の車体は「F3 800」がベースなのでしょうか?
はい「F3 800」です。しかしつくりは最新の内容となっています。たとえばアンダーカウルのエアロ部分を見ていただくと、より効率的に空気を取り込むよう形状が変わっています。ほか細部も現代の先進技術を取り込んでおり、1970年代のスタイルと現代の最先端テクノロジーを組み合わせていることは、ホームページ上の説明どおりです。
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EICMA2018で「Queen of the Show(ショーの女王)」と称えられた最初の量産モデル「スーパーヴェローチェ800 セリエ・オロ」は、かつて「世界一美しいモーターサイクル」と称された「F4」のように、唯一無二の存在感を放っています。コンセプトから市販化への期待が大きいのもうなずけます。
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