遂に大型二輪免許所有へ!! 教習を通じて大型二輪車との付き合い方を学ぶ!~リターンライダーKANEKO’S EYE~

クルマ業界に25年以上。ドライビング・インストラクターや自動車に関する研修トレーナーをしている経験を活かし「ブランド」「商品」「こだわり」「疑問」など、現在のバイク界をピュアな目線でレポートします。今回は、教習を通じ大型二輪と楽しく過ごす方法をお伝えします。

普通自動二輪免許とは違う大型二輪免許の難しさとは?

 バイク乗り復活を決めたどころか、大型二輪免許取得を目指し教習所へ通い始めて数日、難しさ、いや、現状のスキルがいよいよあらわになって来ます。まずは「直線狭路コース」1本橋です。幅30センチ、長さ15メートルの橋を、バランスを取りながら、大型は10秒以上かけて走るのですが、上手く行っても9秒台。あげくの果てには脱輪してしまいます。

普通自動二輪では、難しさが分からなかった1本橋が……

 正直「いやいや信じられない」が本音です。普通自動二輪を取ったときには1本橋の何が難しいのか解らないくらいだったのに、1本橋から落ちました。完全に衰えているんですね。少なくとも2週間に1回はジムに行き体を動かしているのですが、体幹が衰え体の軸がブレているのだと痛感しました。やはり大型二輪免許取得はそう甘くは無く、どうしたらバランスがとりやすいのか?など、走らせ方を勉強しました。

 自分は最初、バランスが取りたいがために腕に力が入り過ぎ、ニーグリップは甘くなる。目線は先を見るのがいいのだけれど、先を見てて落ちたので、近くも見て確認してしまうという負の連鎖。勉強をして頭を使って改善はされてきたものの、苦手意識は残りました。

 スラローム(連続進路転換コース)は、大型の場合7秒以内に走るのですが、こちらも最初はクリア出来ませんでした。クルマの経験からコーンへのアプローチの仕方や有利になるラインなど理解しているつもりなのに活かせていません。出口の斜め横に通過タイムが表示されるのですが、最初はその表示を見る余裕すら無かったのです。バイクならではのリアブレーキを使って、アクセルもタイミング良くとイメージしても難しく感じます。タイムは徐々に出るようになりましたが、最初のイメージよりもハンドルを使っているように思えました。

教習時間が短い場合は、イメージトレーニングで補うことも一つの方法

 教習時間はバイクに乗れるので楽しいのですが、辛いのは、とにかく時間が無いというところです。各教習にはその時限にやるべき項目が明確にあり、それをクリアして行くことになります。しかし練習というスタイルでは進んでいなく、項目が出来ているかを確認して行くというスタンスなのです。

 前回お話しさせていただいたように、大型二輪免許を最初から取得する場合には、四輪普通免許所持者だと技能教習は31時限の設定がされており、練習の時間もあるとのこと。しかし普通二輪免許を持っていると12時限の設定。短いのは嬉しいのですが、逆に考えると12時限しかないのです。普段乗っていなく、ブランクもある場合では特に毎限必至となります。時間のあるときは情報の収集と勉強、そしてイメージトレーニングに費やし本当に必至のトライです。

 無事に1段階(5時限)をクリアして、2段階(7時限)へ進みますが、2段階は主に操縦の技術というよりも、教習所内をより安全にスムーズに安定して走ることを学びます。ここでは安全確認など普段からのクルマの経験も活きてきます。そして各時限ウォームアップやまとめで総合運転コースを走るときは、1本橋とスラロームの感覚を確かめるようにして、ギリギリヒヤヒヤの自信を保ちます。

 7時限のうち、1時限はシュミレーターですので、実際に乗ることができるのは6時限(内1時限はスクーター)。乗れる6時限目は教習効果の確認「みきわめ」です。ここまでに自分の通った教習所では技能教習の予約がいっぱいのときもあり、仕事のタイミングに寄っては1週間空いてしまうということもありました。2段階では3時限分の予約が可能ですが、「みきわめ」と「卒業検定」が近づいてきたところで予約を止め、自分のスケジュールでタイミングのいい日にちを逆算して予約を取り、間が空きすぎないようにスムーズに進めるよう心掛けていました。

「みきわめ」と「卒業検定」は特別なことはなく、今まで教習でやってきたことを、冷静に確実に落ち着いて行うということが求められます。上手くいい流れのスケジューリングもでき、すごく緊張感もありましたが、この2つを無事にクリアすることが出来ました。

教習所の卒業証明書

 途中、技能教習でいっしょになった方から「自分といっしょに入校した方がこの前、厳しさに耐えられずに辞めてしまった」という話を伺いました。確かに教習は甘くはなく、厳しい場面もありました。ただ、それはバイク、さらに大型バイクはよりリスクも大きく、難しさや危険さ、安全に対しての自覚を持たせるためだと感じます。そういうリスクをしっかりと知った上で、安全にバイクを楽しんで欲しいからだと思います。

 卒業検定の合格を確認できた瞬間、何とも言えない達成感と充実感を感じることができました。チャレンジして本当に良かったと思いました。本気で嬉しさ爆発です。

運転免許センターで更新手続きを行い大型自動二輪免許所有者へ

 次の日、早速免許センターへ行き、晴れて大型自動二輪免許所有者となりました。そしてその帰り道、ドゥカティの店舗に寄り道したこと、またその時の気分は、今後きっといい思い出の1つになるのだと思います。

【了】

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Writer: 金子陽一

トップドライバーを目指し自動車レースに参戦。幾度かの資金難から挫折しかけたところをチューニングカー雑誌の編集部に拾われ、タイムアタック/レポートドライバーを担当。現在、それらの経験を活かし自動車ブランドが開催するドライビングレッスンのインストラクター、そして販売店スタッフ向けの研修トレーナーとしても活躍中。学生時代に乗っていたバイクからはしばらく離れていたが、近年、最新バイクの進化、またバイクを取り巻く最新アイテムの進化に感動しバイク熱が復活。大型自動二輪免許も取得。クルマで経験してきたセンサーを活かして「バイク」「ブランド」「アイテム」「こだわり」など、最新のバイク界をピュアな目線でレポートする。

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