EDM×大自然×バイク……見るものをツーリングへとかき立てる黄金トリオ Martin Garrix&Matisse&Sadko「Forever」
Martin Garrix&Matisse&Sadkoの「Forever」は、スコットランドの雄大な景色の中をボンネビルが疾走し、エモーショナルなEDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)に合わせ撮影された映像は只管美しい!
雄大な自然とトライアンフが見事なまでにサウンドに融合
史上最年少で”世界ナンバーワンDJ”の称号を獲得して以来、3年連続トップの座をキープしているDJ/音楽プロデューサーのMartin Garrix(マーティン・ギャリックス)が、ロシアのEDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)兄弟デュオのMatisse&Sadko(マティス&サドコ)とコラボレーションして2017年にリリースしたシングル「Forever」。

ギャリックス特有のエモーショナルなメロディと疾走感あふれるこの曲のミュージックビデオは、男が懐中時計を片手にバイクで一人旅をしていくというもの。スコットランドで撮影されたというのも納得な、迫力ある大自然とその中をひたすら走り抜けていくバイクがなんとも印象的だ。
教会で沈痛な面持ちの男が懐中時計を握りしめるシーンから始まるこのMVは、オルガンの荘厳な音色に彩られ、この旅が男にとって何か大切なミッションであることを想像させる。そしてガレージに明かりがともると現れたのは手入れの行き届いたトライアンフだ。

クラシカルな佇まいのバッジ付きタンクや昆虫の触角のように突き出た愛らしい丸いミラー、特徴あるフルエキゾーストマフラーなどから型は「ボンネビル」だろう。世界最古のイギリス発のバイクメーカーであるトライアンフのなかでも、クラシックで上品な往年のスタイリングを再現しつつ、正確な操作性や安定した乗り心地が楽しめる人気の車種だ。
断崖絶壁、ごつごつした岩肌がのぞく荒々しい山、ひと気のない草原の一本道……大自然をいく孤独な旅に、その堂々としたクラシカルなスタイルがひときわ映えている。引いたアングルから旅人のライディングと自然とを映し出す映像は、欧州のバイクのテレビCMもしくは観光のCMと勘違いしてしまいそうなほど美しい。

雄大な自然の風景とEDMのエモーショナルな疾走感、そしてバイクの走りがこれほどまでにマッチし、見るものにツーリングの醍醐味を思い出させてくれるMVはあまりないだろう。ぜひこのビデオをチェックして、次の休みに出かけるツーリングへ思いをはせてみてはいかがだろうか。
【了】