ヤマハ・ビニャーレス選手がテスト最速タイムを記録 MotoGPヘレステストを終えたライダーたちの感触は?
MotoGPに参戦するモンスターエナジー・ヤマハはスペインのヘレス・サーキットで開催されたプライベートテストに参加しました。新型マシンに対して2人のライダーはどのような感想を抱いたのでしょうか。
最高速以外は上々の滑り出しとなった新型プロトタイプ
ロードレース世界選手権「MotoGP」に参戦するヤマハのファクトリーチーム「モンスターエナジー・ヤマハ」は、スペインのヘレスサーキットで行われた2日間のプライベートテストに参加しました。

2日間で最も速いラップタイム1’37.131秒をマークしたM・ビニャーレス選手は、1日目に68周、2日目はドライで9周、ウェットで6周を走り、総合1番手で年内最後のテストを終了しています。
また、チームメイトのレジェンドライダー、V・ロッシ選手は1日目に64周、2日目はドライで10周、ウェットで23周しベストタイムは1’38.352秒。総合11番手でテストを終えています。
プライベートテストを終えた2人のライダーとチームディレクターのマッシモ・メレガリは次のようにコメントしています。
■M・ビニャーレス選手(総合1番手)

「新型のバイクは本当に出来が良く、いい方向に進んでいると思います。初日のテストではすべてのラップで素晴らしいと感じられました。おかげで2019年シーズンを気持ちよく終えることができます。
ヤマハはマシンの開発に一生懸命取り組んでくれていますが、最高速度に対する取り組みは続けなければならないでしょう。最高速度以外の分野は非常に強力ですが、セパンでの次のテストに向けて弱点を改善する必要があります」。
■V・ロッシ選手(総合11番手)

「今日の天気は残念でした。テスト2日目は新旧バイクの比較をするという良いプログラムが用意されていましたが、ドライでは10周しか走れませんでした
でも気持ちは前向きで、マシンも昨日より今日のほうがずっといいですし、ドライではとても速いです。2日目の3周目にはベストラップタイムを更新することもできました。濡れた路面でのフィーリングも悪くありません」。
■マッシモ・メレガリ(チームディレクター)
「今回のテストの目標は新しいバイクを評価し、現状を確認することでした。今回得られた情報は、これまでに得たものとほぼ同じものでした。
マーベリックは新しいバイクでより速くなったので、プロトタイプマシンは正しい出発点にあるでしょう。私たちは来年の最初のレースに向けやるべきことがたくさんありますが、過去2年間に新しいアイテムを試したときを振り返ると、今年のプロトタイプのレベルに到達することはありませんでした。有望であることがわかります。
ライダーは常により多くのことを求めていますが、私たちが求めていたのは、滑らかさを増し、最高速度を徐々に上げることでした。次の一歩を踏み出すべき領域は最高速度であり、これを達成できると確信しています」。
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MotoGPの次回テストは2020年2月2日から4日にかけて、マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで開催予定です。
【了】