ヤマハ「XV750」を大胆にカスタム! アメリカンからダートトラッカーに大変身を遂げたツウ好みの一台
ヤマハ初のアメリカンスタイル・クルーザー「XS650スペシャル」の次世代モデルとして1981年3月に登場した「XV750スペシャル」及びXV750シリーズは、同社初のVツインエンジンを搭載する一台です。ここに見るカスタムではその姿を一新し、トラッカースタイルへと変貌をとげています。
ベース車両のイメージを一新したXV750カスタム
2019年12月1日に開催されたカスタムイベント「ムーンアイズ・ヨコハマ・ホットロッド・カスタムショー」には様々なカスタムカー・バイクが展示されました。

“アメリカン・カルチャー”に紐付いたカスタム車両を中心に据える同イベントですが、東京都多摩市でカスタムショップを営む「ウェッジモーターサイクル」が手掛けたこの一台は、アメリカで高い人気を誇るレース「ダートトラック」に参戦していたヤマハの競技車両「TZ750ダートトラックレーサー」をイメージし、製作されています。
一見してシンプルな姿のため、大掛かりなカスタムには見えない同カスタムバイクですが、製作者である二平隆司さんはそのコンセプトや行程について次のように話します。

「この一台はかつてダートトラックレースで活躍していたヤマハのレーサーをXV750ベースで再現したものです。エンジンを見ればベース車両がXV750だと気づく方も多いと思いますが、バランスに気をつけることで違和感の無い仕上がりを目指しました。
また、より高い走行性能を求めるのであればリア周りはモノショックにしたほうが良いと思いますが、“当時の雰囲気”を大事にしたためあえて2本ショックとし、外装のグラフィックパターンも含めかつてレーサーのイメージを踏襲しています」。
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ウェッジモーターサイクルの二平隆司さんは、これまでにもそのセンスを活かし、意外なベース車両でイメージを一新したカスタムバイクを製作してきましたが、このXV750カスタムも二平さんのカスタムバイクらしいまとまりのあるスタイルとされています。

今後、同店がどのような車両をベースにし、どのようなスタイルのカスタムバイクを発表するのか期待が高まります。
【了】