ONE出場中の平田樹選手と体幹トレーニングの基本エクササイズで“軸”を作る~バイクde体幹トレーニングVol.2~

バイクコントロールに必要な“体幹”を徹底的に鍛え上げるエクササイズを、女子総合格闘技の新星、平田樹選手とともに紹介していきます。今回は、体幹トレーニングの基本エクササイズで“軸”を作り上げます。

バイクコントロールに必要な体幹を平田樹選手と鍛え抜く

 前回は「体幹」とは体のどの部分を指すのかということを説明しました。今回は体幹の役割について少し説明しておきたいと思います。

ONE Championshipに参戦中の女性総合格闘家 平田樹選手

 簡単にいうと、体幹は野球の投球動作やサッカーのキック、ゴルフのスイングなど、手足を動かす動作の全ての力、パワーを作り出す源です。先ほど行った動きは、一見、手足だけで実現しているように思いますが、実は、どれも体幹部の筋肉群が先んじて動き、力を生み出しています。手足の筋肉は、その力を目的の物体に伝え、動かしたりコントロールしたりするために使われています。もちろん腕や脚の筋力を鍛えると力も強くなりますが、体幹部を鍛えると、さらに動作の質が良くなり、腕や脚の力をもっと効率良く活かせるようになるのです。

 バイクの場合、腕と脚はほぼ固定された状態で、手先と足先でアクセルとブレーキ、そしてクラッチ、シフト操作を行います。しかし体幹が安定して、上半身を柔軟に動かしたり、固定したりできないと、この操作がうまくいかなくなってしまうのです。また、コーナーで車体をリーンさせたり、ブレーキング時の挙動をコントロールしたりすることが不安定になってしまうのです。それを防ぐには、“体の軸”をしっかり作ることが大切です。今回は体の軸作りに役立つエクササイズを解説していきます。

 これも前回同様に、体幹トレーニングの基本で、主に体幹部の“固定”の質を高めて、体軸を安定させるエクササイズです。

効く筋肉:体幹全面/脊柱起立筋/大腿四頭筋

プランク

うつ伏せになって両肘をつけて体を支えます。つま先は立てて、お腹を軽く引き込んで凹ませます
息を吐きながら「1、2、3」と3秒かけて、お尻だけ突き出さないように注意して体を浮かせます。その姿勢を10秒間キープして、同じように3秒かけてもとの姿勢に戻します。この動作を3回繰り返します

 例えばMoto GPライダーを見ていると分かるのですが、彼らはコーナーであれだけ激しく体を車体から下に降ろして肘まで擦っていても、上半身のラインは、ほぼ真っ直ぐに軸が保たれています。つまり、体幹の強さで体を支えているのです。それが巧みなマシンコントロールを実現していると言っていいでしょう。

 今回紹介したエクササイズは、体を持ち上げて支えるという、いたってシンプルなものですが、体幹部の固定力を上げて体軸を作るには絶大は効果を発揮します。また、腰痛予防の効果も期待できるので、できる人は1日数回、自分のレベルに合わせて実行してもいいでしょう。

ONE Championshipに参戦中の女性総合格闘家 平田樹選手

「私がやっている総合格闘技でも、パンチやキック、そして寝技にしても、威力を発揮するには体幹が強いことが絶対条件です。止まっているバイクに乗せてもらって、曲がるときの動きを教えてもらっただけですが、想像していた以上に体幹を使うことを実感しました。みなさんもきっと、トレーニングすれば、うまくバイクをコントロールできるようになると思います。お互いに頑張りましょう!」

 ■平田 樹(ひらた・いつき)身長157cm、体重52kg。

 1999年8月24日と東京都生まれ。小学校1年生の時から講道館・春日柔道クラブで柔道を始め、高校時代には創志学園柔道部でインターハイに出場。同校卒業後の2018年、横田一則が主宰するK-Clannに入門し、総合格闘技のトレーニングを積んだ。同年9月、AbemaTVのリアリティ番組『格闘代理戦争』3rdシーズンに出演、桜井“マッハ”速人の推薦選手としてトーナメントに参戦し、優勝。ONE Championshipのプロ契約を勝ち取った。

 2019年6月15日に『ONE:Legendary Quest』上海大会で強豪アンジェリー・サバナルから1ラウンド一本勝ちを収め、華々しいデビューを飾り、2019年10月13日、両国国技館にて開催された「ONE: CENTURY 世紀」の大会では、石毛里佳と対戦、2ラウンド4分41秒に腕ひしぎ十字固めで勝利するなど、2018年に総合格闘技デビューしてからアマチュア戦を含め全て1本で連勝している。女子総合格闘界で将来を嘱望される、若干20歳の“強カワイイ”選手。

【了】

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