小さいころ一度は観た? 平成仮面ライダーが乗るベースとなったバイク5選
初代から40年以上の歴史を誇る仮面ライダーは、幅広い世代に人気の作品です。その中でも、平成仮面ライダーシリーズは、記憶に新しい作品でしょう。今回は、平成時代を駆け抜けた代表的な仮面ライダーシリーズと、劇中に登場したバイクを紹介していきます。
やはりホンダが多いが、知る人ぞ知るあの車種も?
●「仮面ライダー555(ファイズ)」/ホンダ「XR250」

半田健人演じる仮面ライダー555(ファイズ)は、数あるシリーズの中でも注目の作品です。子供向け番組とは思えないほど、生々しいイジメや死の描写が、いろんな意味で当時多くの人に注目されていました。ある意味、「平成ならでは」の内容となっています。
そんなフェイズの愛用マシンは、ホンダ「XR250」をベースとした「オートバジン」です。専用コードを入力すると人型のバイクに変身、そのため名前の由来は「オートバイ+人」でオートバジンと名付けられたなのではないか、という説もあるようです。
●「仮面ライダー電王」/ホンダ「XR250」

佐藤健が演じる仮面ライダーは、歴代シリーズの中で最も多く劇場版シリーズが制作れているほど人気を集めています。そのストーリー展開は、コメディタッチの強い描写も多いため、幅広い世代の人に親しみを持って愛されている作品です。仮面ライダーを知らなくても電王は知っている、という若い世代は一定数いるようです。
電王の愛用マシンは、ホンダXR250をベース車とした「マシンデンバード」で、最高時速1010km/hを誇るハイパーマシンです。また、ライダーパスを挿入すると、そこに描かれた空間にオート移動できます。
●「仮面ライダーW(ダブル)」/ホンダ「CBR1000RR」

菅田将暉と桐山蓮が演じる仮面ライダーW(ダブル)は、昭和ライダーに近づけたデザインが特徴です。設定は、探偵をモチーフにしており、ミステリーとコメディ要素が詰まった作品です。こうした世界観は、松田優作の代表作となる「探偵物語」をオマージュしているとのことです。
ダブルの愛用マシンは、ハードボイルドな探から名付けられた「ハードボイルダー」。ベース車は、ホンダ「CBR1000RR」です。
このバイクは、変身前の主人公も愛用しているため、ファンの間では「仮面ライダーとバレないのか?」といった意見も多く寄せられているようです。
●「仮面ライダーオーズ(OOO)」/ホンダ「シャドウ ファントム」

渡辺秀の演じる仮面ライダーOOO(オーズ)は、人間の欲望をテーマにした作品です。個性的な掛け声が子どもに人気なだけでなく、正義のヒーローを望んだ主人公の「葛藤と苦悩」に共感を得た大人たちからの人気も高いようです。こうしたことから、世代を超えて幅広く人気を集めるシリーズとなりました。
そんなオーズが愛用するマシンは、ホンダ「XR230」をベースとした「ライドベンダー」です。
ちなみに、オーズは謎の巨大財団である鴻上ファウンデーションによって運営されているため、このバイクも有償で借りているシステムです。さらに、作動させるときには別途メダルが必要になるなど、経済的にシビアな仮面ライダーなのも特徴です。
●「仮面ライダークウガ」/GASGAS「パンペーラ250」

オダギリジョー演じるクウガは、当時10年ぶりに復活した仮面ライダーシリーズとなり、平成最初のライダーです。
昭和から平成への移り変わりとともに、マスクデザインも従来の触覚から力強いイメージを与える角へと大きな変貌を遂げています。また、社会派ドラマ要素を盛り込むなど、平成仮面ライダーシリーズの先駆けとなりました。
さらに、クウガが乗り回す「トライチェンサー」は、数あるシリーズ内でも珍しい海外メーカーのモデルがベース車となっています。その車種は、スペインに本社を構えるガスガスのパンペーラ250です。
ちなみに、過去の「仮面ライダースーパー1」では、ハーレー・ダビッドソンがベースのマシンを使い、20年ぶりに使用した海外メーカーのモデルでした。
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昭和から平成へ時代が変わる中、仮面ライダーシリーズもまた大きな変化を遂げています。その大きなキーポイントとなったのが、平成最初の仮面ライダークウガでしょう。このシリーズをきっかけに、新たな取組を導入するシリーズがどんどん生み出されています。
仮面ライダーゼロワンは、令和になり新たに生まれた仮面ライダーです。これから先の時代では、仮面ライダーシリーズがどんな風に躍進するのか、さらにどんなバイクが使われていくのか、今後も注目です。
【了】