J・レイ、A・ロウズがスペインで追加テストを実施 初戦に向け万全の仕上がりを目指す
カワサキ・レーシング・チームは、ヘレス・サーキットでのテストに続き、スペイン・ムンマローのカタルーニャサーキットでテストを行いました。
最終テストにむけ、盤石の仕上がりを目指す
スーパーバイク世界選手権(SBK)2020年シーズンに挑むカワサキ・レーシング・チーム(KRT)は、MotoGPでも使用され高い評価を得ているスペイン・ムンマローのカタルーニャ・サーキットでテスト走行を行いました。

2020年に入ってから3度目、午後からはウェットコンディションとなった今回のテストでは、マシンセットアップの最終調整、パーツや新しく取り入れるアイディアの確認が行われました。
KRTによると、技術チームスタッフは貴重なデータの収集と、2月28日から3月1日にかけて開催されるオーストラリアGPに向けた最終的な計画をより明確に出来たと発表しています。
また、テスト会場となったカタルーニャ・サーキットは2020年シーズンからSBKカレンダーに加わっているため、シーズン開始前に走行出来たことはKRTにとって大きなプラスと言えそうです。
テストを終えジョナサン・レイ選手、アレックス・ロウズ選手、それぞれのクルーチーフは次のようにコメントしています。
■J・レイ選手

「ヘレスの次の日にこのようなテストができてとても良かったですし、とても良い天気になったのでドライな路面で何周も走れました。ヘレスのテストでは、マシンの重量バランスで分からないことが何点か立て続けにあったので、フロントサスペンションを調整し、少しテストをしてみました。
大きなプラスは、私がコースを本当に楽しんだことと、マシンがカタルーニャ・サーキットでとてもうまく機能したことです。このポジティブなテストのおかげで、新しいシーズンが始まるオーストラリアに行く準備ができました」。
■A・ロウズ選手

「この追加テストを行うために一生懸命働いてくれたKRTに感謝したいと思います。この冬はドライな路面を走る機会が明らかに少なかったため、ムンマローでのテストには本当に感謝しています。
ムンマローは素晴らしいコースです。私は経験が長いので、走ったことのないトラックはあまりありませんが、カタルーニャ・サーキットは初めてだったためワクワクしましたし、とても楽しかったです。また、他のテストよりもマシンについて多くのことを学んだと思います。今からレースを始めるのが待ち遠しいです」。
■J・レイ選手のクルーチーフPere Riba氏
「ジョニー(J・レイ)はカタルーニャ・サーキットでレースをしたことがないため、このトラックに関する情報を集めることができたのは、私たちにとってとても良いことです。
ジョニーはこのトラックが好きで、ライディングを楽しんでいたのでうれしく思います。MotoGPと比べても、ラップタイムはとても良かったと思います。また、改善できる点も理解できました。オーストラリアに向けて万全の準備ができそうです」。
■A・ロウズ選手クルーチーフMarcel Duinker氏
「昨夜は少し雨が降りましたが、翌朝のトラックは乾燥した状態だったため、とても良いテストが行えました。私たちは、ヘレスでのテスト時と比べてマシンに小さな変更を加えただけでしたが、アレックスはジョニーにとても近いタイムでゴールしています。私たちはこのテストを最大限に活用して目標を完全に達成し、フィリップ島へ向かいます」。
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プレシーズンの最終テストは、開幕戦が行われるオーストラリアのフィリップアイランド・サーキットで2月24日から25日にかけて行われる予定です。
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