ゲームファン必見! 仮想MotoGP第2戦が12日(日)22時配信スタート。ロッシvsマルケスの最高峰バトルを見逃すな!!

MotoGPバーチャルレース(Stay at Home GP)第2戦オーストリアGPが、4月12日に第1戦をキャンセルしたバレンティーノ・ロッシや中上貴晶も加わり開催されます。第1戦は、アレックス・マルケスが予選4番手から勝利を手にしています。

MotoGPバーチャルレース第2戦オーストリアGP開催

 開幕戦で絶対王者マルク・マルケスの実弟、アレックスが優勝した『MotoGPバーチャルレース(Stay at Home GP)』の第2戦オーストリアGPが4月12日に開催される。

 仮想のレッドブルリンクを舞台に行われる今回のレースには、第1戦をキャンセルしたバレンティーノ・ロッシも登場! 「レースに使用するソフトを持ってない」という理由で出られなかった日本の中上貴晶も参戦する。

 前戦5位フィニッシュの兄マルクは「重要なのはアスファルトの上さ」とうそぶくが、ゲームとはいえルーキーの弟やシーズンでタイトルを争うライバルたちの後塵を拝して、決して心中は穏やかではないだろう。

MotoGPバーチャルレース第1戦に参戦したMotoGPライダー

 このオンラインイベントは、MotoGPオフィシャルサイト『motogp.com』と『MotoGP eSport Championship(eスポーツ)』が運営する『esport.motogp.com』で、イタリアのマイルストーン社が開発した公式ビデオゲーム『MotoGP19』を使用し、第1戦の上位入賞者5名にバレンティーノ・ロッシ、中上貴晶、ダニーロ・ペトルッチ、ミケーレ・ピッロ、ティト・ラバットを加えた10名で争われる。

 グリッドは予選のタイムアタック5分間で決定され、決勝レースの周回数は初戦より4周多い10ラップとなっている。

 ムジェロでの第1戦イタリアGPでポールポジションを獲得したのは、2021年からのファクトリー契約を勝ち取ったペトロナス・ヤマハ・SRTのファビオ・クアルタラロ。2番手には地元イタリア出身、ブラマック・ドゥカティのフランチェスコ・バニャイアがつけた。カタールで行われたプレシーズンテストで総合トップタイムを記録したマーベリック・ビニャーレスがファクトリー・ライダーの意地を見せて3番手。「ゲームでは新人だとかは関係ないし、最後のセッティングを詰めているよ!」と前日にコメントし、気合い十分のアレックス・マルケスが予選4番手から上位を狙う。

 決勝レースでは「キャリアの中で一番のグッドスタート」を切ったビニャーレスがまず飛び出すが、アレックス・マルケスがビニャーレスとクアルタラロの間を縫って強引に走り抜け、見事ホールショットを奪う。アレックスとバニャイアがトップ争いをする中、“ペッコ”ことバニャイアが5周目にアラビアータ・コーナーの2つ目で縁石に乗って転倒。結局、アレックスが参加者の中でただひとりだけ転倒せず、バニャイアに7.093秒の差を付けて1998年のマックス・ビアッジ以来(?)となる最高峰クラスでのデビューウィンを飾った。

 レース後には「一応、MotoGPのデビュー戦…夢の初勝利!(アレックス・マルケス)」「楽しかったし、2位が嬉しい。このまま20ポイントを持って、シーズンを始めたいよ!(バニャイア)」とコメントし、仮想空間でのレースとはいえ、まんざらでもない様子を見せた。

 1周目の1コーナーで他車に激突して転倒。一旦最後尾まで落ち、さらに3周目に転倒を喫したビニャーレスは「2度も転んでしまったけど、最終ラップにファビオと一緒にヤマハが最速ラップを刻めたことも嬉しいよね」としぶとく3位表彰台をゲットした。

 実際のシーズンではチャンピオン最有力候補のマルク・マルケスと昨シーズンも再三マルケスを苦しめたクアルタラロとの激しいバトルは、ヤマハの新星に軍配。

「ハハハ、なんてレースだ! 3回もクラッシュして、それでも4位を獲得した。少なくともポールポジションと最速ラップを手に入れられた(クアルタラロ)」

「気を付けてはいたんだけど、良いスタートを切って、リズムを掴み始めたところで転んじゃったよ。僕はビデオゲームはそんなにやらないから5番グリッドからスタートして5位フィニッシュならOKかな(マルク・マルケス)」とそれぞれ語っている。

 レーシングスーツにヘルメットの姿でゲームを練習する姿を公開し、意気込みを見せていた新婚のチーム・スズキ・エクスターのアレックス・リンス、リンスと共にテストで好タイムを刻んでいたジョアン・ミルは7-8位と仲良くフィニッシュ。余談だが、スズキはこのふたりのライダーとの長期契約を望んでいるとされ、真偽は定かではないが、2月には“すでに2年契約を結んだ”という情報が海外メディアから発信された。

MotoGPバーチャルレース(Stay at Home GP)第1戦は、アレックス・マルケスが勝利

 さて次のレースで優勝するのは、前戦でただひとり転倒無しと安定した走りのアレックスか、「僕はプレイステーションでも速い!」と自宅でゲームをする模様をたびたびSNSに投稿しているクアルタラロか、はたまたロッシか。

 なお、このレースは『motogp.com』で4月12日(日本時間:22時~)に配信されるので、普段モータースポーツにそれほど興味のないゲームファンも必見だ。

 2020年版の『MotoGP20』は4月23日に発売されるそうなので、新型コロナウイルスの影響による自宅待機で時間を持て余している方は、ぜひチャレンジしてみてはいかがだろう。

『MotoGPバーチャルレース(Stay at Home GP)』第2戦オーストリアGP参加選手
・アレックス・マルケス
・フランチェスコ・バニャイア
・マーベリック・ビニャーレス
・ファビオ・クアルタラロ
・マルク・マルケス
・バレンティーノ・ロッシ
・中上貴晶
・ダニーロ・ペトルッチ
・ミケーレ・ピッロ
・ティト・ラバット

MotoGPバーチャルレース(Stay at Home GP)予選+決勝フルプログラムの模様 【※本編動画は5分15秒から始まります。】

【了】

【画像】MotoGPバーチャルレースの模様を画像で見る(6枚)

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Writer: 井出ナオト

ロードレース専門誌時代にMotoGP、鈴鹿8耐、全日本ロードレース選手権などを精力的に取材。エンターテインメント系フリーペーパーの編集等を経て、現在はフリーランスとして各種媒体に寄稿している。ハンドリングに感銘を受けたヤマハFZ750がバイクの評価基準で、現在はスズキGSX-R1000とベスパLX150を所有する。
Twitter:@naoto_ide

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