富山のアニメーションスタジオ「P.A.WORKS」作品の聖地を巡る!

富山県に根ざしたアニメ制作会社として、多くのファンから支持されるP.A.WORKSですが、作品には実在する街並みが登場することも少なくありません。今回は、ツーリングにぴったり、各地に点在するP.A.WORKSの「聖地」を紹介します。

岡田麿里や水島努などの監督とタッグを組んだ話題作も!

「地域」と「アニメ」を結びつけた数々の作品をつくりだしてきた、富山県のアニメーションスタジオ、P.A.WORKS(ピーエーワークス)。2020年には完全新作の劇場版アニメ「劇場版『SHIROBAKO』」が公開され、こだわった作風がコアなファンから支持されています。

 作中に登場する街の中には、景勝地としても知られた地域も登場し、ツーリングにもピッタリのスポットとなっています。今回は、P.A.WORKSの送り出してきた作品の中から、5作品をピックアップして紹介します。

●true tears(富山県)

true tearsのモデルとなった街の最寄り駅となる城端駅

 2008年に全12話で放送された、P.A.WORKS初期の作品が「true tears」です。

 富山県の写実的な街並みと、登場人物のリアルな心情を描き出した作風から、P.A.WORKSと言えばtrue tearsを挙げるファンも少なくありません。

 劇中に登場する街並みは、富山県南砺市周辺といわれており、主人公の通う学校や、自宅などもこの近辺に集中しています。市内にはJR西日本が運行する城端線が走り、その終点である「城端駅」周辺には劇中のシルエットがそのまま重なる建物が多数存在しています。また、P.A.WORKS本社も南砺市にあり、城端駅から南西にある、東海道北陸自動車道を挟んですぐの場所に真新しい本社が建てられています。

●花咲くいろは(石川県)

ぼんぼり祭りはアニメの祭事からリアルのお祭りとなりました

「花咲くいろは」は、女子高生がある日突然温泉旅館で働くことになるという、衝撃的なスタートを切ったことで話題となった作品です。

 2011年から2シーズン全26話で放送され、「true tears」同様に、登場人物のリアルな心情からさまざまな評価を得ました。特に、作中で行われた架空の祭事である「ぼんぼり祭り」は、2011年から実際に開催されることになり、毎年盛況を見せています。

 劇中では、石川県金沢市の有名な温泉街である湯涌温泉をモデルとした、「湯乃鷺温泉」が登場します。主人公である松前緒花が過ごした街並みや、オープニングムービーに登場した街並みも実際に見ることができ、ある登場人物の家族が運営するホテルも実在しています。

●TARITARI(神奈川県)

白浜坂高校の生徒には江ノ電を使って通学している生徒も

 それまでは富山県や石川県など、北陸が舞台やモデルとした作風で人気を集めたP.A.WORKSですが、2012年に全12話で放送された「TARITARI」は、はじめて北陸以外を舞台にした作品となりました。

 劇中には、神奈川県鎌倉市や藤沢市など、江の島周辺の街並みが数多く描かれています。それを象徴するように、主人公の坂井和奏や宮本来夏が通う「白浜坂高校」の生徒は、江ノ電を使って通学している様子が描かれています。

 夏には多くの人でにぎわう片瀬海水浴場と江の島を結ぶ江の島弁天橋も印象的に描かれ、放送後は聖地巡礼スポットとして賑わいを見せたとされています。

●有頂天家族(京都府)

京都を舞台にさまざまなキャラクターが動き回る

 古い日本画のような印象を与える柔らかい絵柄と、軽妙なやり取りから独特の人気を博したアニメ「有頂天家族」は、2013年7月から、2シーズン全25話にわたって放送されました。

 狸、天狗、カエルと、そして人間が織り成す掛け合いが、人気声優の演技によって色づけられた作風は、声優ファン、P.A.WORKSファンからも高い評価を得ています。

 京都をモデルにしているため、京都駅をはじめ、京都の鴨川をまたぐ出町橋、出町舛形商店街など、京都を訪れた人や京都に暮らしている人にとっては馴染みの深い場所が、劇中に数多く登場します。

●SHIROBAKO(東京都)

武蔵野アニメーションの最寄り駅となる武蔵境駅

 そして、2014年10月から2シーズン全24話にわたって放送され、現在劇場版アニメも公開されている「SHIROBAKO」はP.A.WORKSでは初となる東京を舞台にした作品でした。

 舞台は東京都武蔵野市にある架空のアニメーションスタジオ「武蔵野アニメーション」ということもあり、実際のアニメ制作現場の面白さと過酷さを織り交ぜた、テンポの良い展開から多くのファンを生み出しました。

 また、劇中で頻繁に繰り返された「万策尽きた」というキーワードは、アニメ制作現場に留まらず、実際に働いている社会人の心の叫びとして、多くの共感を呼びました。

 劇中には、東京都武蔵野市にあるJR「武蔵境駅」をはじめとして、「すきっぷ通り」や、「日高屋 武蔵境北口店」など、駅周辺のスポットが多数登場しています。なかには、テンポの外観も商品もほぼそのままの形で登場した「パティスリーウルソン武蔵境店」もあり、実際に歩いてみれば、武蔵野アニメーションのスタッフたちが過ごした日々を想像できるかもしれません。

 ※ ※ ※

 P.A.WORKSの作品では、本社のある北陸各県をはじめ、さまざまな場所の街を忠実に描く作品が少なくありません。富山県や石川県には、作品の舞台となった聖地はもちろん、黒部峡谷の絶景や、日本海を一望する能登半島など、多くの見どころがあります。

 作品をきっかけに、まだ足を運んだことのない場所へバイクを走らせ、聖地巡りとしてツーリングコースを組み立ててみるのも面白いかもしれません。

【了】

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