カワサキSBK再開に向け好感触 J・レイ選手「テストにはとても満足」
カワサキ・レーシング・チームは7月末に再開が予定されているスーパーバイク世界選手権にむけ、イタリアのアドリア海沿岸に位置するミサノサーキットでテスト走行を行いました。
好調を維持するKRT
カワサキ・レーシング・チーム(KRT)は2020年6月24日・25日の2日間、イタリアのアドリア海沿岸に位置するミサノサーキットでテスト走行を行いました。
7月末に再開が予定されているスーパーバイク世界選手権にむけ開催された今回のテスト走行は、最近敷設されたばかりの非常にグリップの高い全長4.226kmのサーキットで行われたもので、サスペンションのセッティングを中心にしたものとなっています。
5度のチャンピオンを獲得いているジョナサン・レイ選手は、テクニカルクルーと一緒にセットアップの段階的な変更を最大限に活用し、レースタイヤで最速タイムを記録しました。
また、2020年シーズンよりKRTに加わったアレックス・ローズ選手は、新しいサーキットで自信とペースを取り戻し、次のスペインでのテストに向けてさらなる改善を図っています。
今回のレースを終え、KRTのライダー二人は次のようにコメントしています。
■J・レイ選手
「今回のテストにはとても満足しています。特にアスファルトが新しく、グリップレベルが高かったので、自分のライディングスタイルを少し変えるとともに、バイクのセッティングも変更しました。
まだ100%の自信があったわけではありませんが、6、7周目、タイヤのグリップが少し落ちてからはマシンのフィーリングが良くなっていました。最後にレース用タイヤを履いたときは、とても速く走れましたし、自信を持ってプッシュすることができました。
これまでKRTクルーやショーワ昭和と一緒に、バイクのセッティングを変えながら、一歩一歩進んでいきました。試すべき大きなアイテムはあまりありませんでしたが、このサーキットはグリップレベルが高いので、もう少し自然な旋回ができるようになったと実感しています。このことはここで得られた大きなもので、これまで苦戦していた他のコースにも応用できればと思っています」。
■A・ロウズ選手
「今日のテストは本当に良かったです。今回のテストでは、バルセロナでのテストに向けてフロントエンドのセットアップの方向性を見つけることが出来ました。今朝はコースがとても暑かったですが、20周ほど走ることができて、次のヘレスとポルティマオのレースに向けて良い情報を得ることができました。
今日の終盤はニュータイヤでペースを上げようとしましたが、その結果には満足しています。103周を終えたところで少し疲れてしまったが、テストは成功したし、次のテストに向けて多くの情報を得ることができました。ストを企画するのは簡単ではなかったと思いますが、KRTのみんなには本当に感謝しています」。
【了】