二輪車安全運転指導員ってなに!? 指導員を務めるバイクタレントが詳しく解説!
バイクタレントとして活躍する岸田彩美さんは各地で開催される安全運転講習で「二輪車安全運転指導員」としても活動しています。二輪車安全運転指導員とはどのようなものなのでしょうか。
二輪車安全運転指導員とは?
こんにちは。バイクタレントの岸田彩美です。今回は「二輪車安全運転指導員」についてお伝えしていきます。
先日SNSに指導員として初めてお手伝いをしたことをアップしました。すると、「指導員になりたい!」とか、「興味がある!」という方がいらっしゃいました。しかし指導員自体、意外と知られていないのも事実なのです。
実は私もそうでした。もっとバイクを安全に楽しむために、一緒に活動してくれる方がいれば……と記事を書いてみました。
二輪車安全運転指導員は、二輪車安全運転推進委員会(略称 二推)に所属し、二輪車の各種講習会等で指導を行います。また特別指導員と指導員の二級に分かれています。
活躍の場として例を挙げると、“グッドライダーミーティング”ですね。全国各地で一年を通して数回開催されている安全運転講習です。また、先日私も初めて指導員として参加した、埼玉県の取り組み“高校生の自動二輪車等の交通安全講習会”でも多くの指導員が駆け付けました。
指導員を目指したきっかけは?
私がバイク業界でお仕事を始めたのが2016年4月で、丸4年以上が経過しました。冒頭にも記載した通り、当時は指導員の存在すら知りませんでした。
お仕事をする中で足が届かないほど車高が高いバイクなど、様々なバイクを乗るようになり、転びたくない・周りに迷惑掛けたくない(過去記事をご参照ください・結構失敗もしているのです)……そんな自分自身の安全意識が沸き上がりまして、年に数回二輪車安全運転特別指導員の方が主催するライディングレッスンに参加することにしました。
丸一日コースを使って、私が走行している後ろから追従してもらい、アドバイスなどを頂くのです。そこで出会ったのが指導員です。さまざまな場所で活躍している方たちを知るにつれて、「指導員」という役割に興味が沸き、年に1度開催される指導員審査会を知りました。
ライダーとしても未熟者ですが、私の中で、バイクは安全運転することの先に楽しさがあると思っています。
まずは安全運転を心がけること、そして安全に運転するための練習を楽しんでもらうこと そのお手伝いがしたい、また安全運転の事をもっと学びたいと思い、指導員の審査会を受けることにしました。
さて審査ですが、実技試験と面接がありました。特に面接は久しぶりだったので、非常に緊張したことを覚えています。※受験地によって、内容が変更されている場合もあります。
どうやったらなれるの?
二輪車安全運転指導員になるにはいくつか条件があります。
1.年齢20歳以上であること。
2.現に二輪免許又は原付免許を受けている者であること。
3.二輪車又は原動機付き自転車の運転経験が3年以上であること。
4.過去3年以内に、行政処分を受けたことのない者及び悪質な交通違反を犯した者でないこと。
5.都道府県二輪車安全運転推進委員会(以下「地方委員会」という。)主催の指導員養成講習会を修了した者であること。
6.地方委員会の行う審査に合格した者であること。
7.その他指導員としてふさわしい者であること。
(二輪車安全運転指導員等の資格及び養成に関する要綱より一部抜粋)
なお「特別指導員」という更に一歩上級の指導員もいます。特別指導員なるには、指導員としての経験が3年以上等、資格基準が変わります。詳しくはホームページを確認ください。
私の個人的な目標として、いずれは特別指導員になれるように頑張りたいと思っています。また、2020年度の各地域ごとの二輪車安全運転指導員審査会情報が更新されています。お住まいの地域を確認してみてくださいね。
今年もあと数回、指導員としてお手伝いが出来そうなので、しっかりと準備します。そしてこれからも私なりに、バイクの楽しさと安全運転の事を学び、発信していきたいと思います。興味がある方、一緒に活動しませんか??
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
【了】
Writer: 岸田彩美
食べる事とインコが大好き。愛称:あやみん。2011年駒澤大学準ミスグランプリを取得後、ツインリンクもてぎのイメージガール、ツインリンクもてぎエンジェルを務めた。任期中に様々なバイクの楽しみ方に出会いその魅力に心を奪われた。トライアルデモンストレーション、MotoGP 日本グランプリでステージMCなどバイクのイベント出演や司会も務める。