100km/h巡行でレッドゾーン直前!? 原因は「ファイナルデフ」にあると断定したが…… 海外でも大人気の軽トラ 純スバル「サンバー」へのこだわり Vol.26
部品取り車のつもりで購入した「白帽サンバー」でしたが、あれよあれよと公道復帰にこぎつけました。その後も目立った不調やトラブルは無く、コンディション良く走るようになった白帽号(元々は赤帽車両)でしたが、高速道路であることに気が付きました。街中でも唸り気味のエンジンでしたが、高速走行中は、一段とエンジン音が唸って聴こえます。自動車のプロメカニックであるバイク仲間に相談して………。
ファイナルデフが「特装車仕様」でローギヤード?
公道復帰に向けて、様々なメンテナンスを繰り返し行ってきた軽トラサンバーの「白帽号」は、絶好調に走っています。
登録前メンテの一環で、3ATのオイルパンを取り外して、鉄粉吸着マグネットを洗浄したときに気が付きましたが、リング状マグネットは完全に「ウニ化」していました。
そんなATユニットを目の前に「これでまともにギアチェンジして、ちゃんと走りますかね!?」などなど、プロメカニックのバイク仲間とお話ししたことを思い出します。

ウニ化したマグネットは、完全洗浄によってリング形状のマグネット本体を取り出しました。その後、ATフルードを大量に使って、繰り返しフルード交換しながら、仕上げで高性能添加剤を入れながら最後のオイル交換を行い、まともに走ってくれることを祈りました。
そのメンテナンス作業中に4輪プロメカニックのバイク仲間がつぶやきました。
「これまでに何台もAT車のメンテナンスをしてきましたが、40万キロも走ったクルマはほとんどありませんよね。だから途中で、例えは25~30万キロあたりで、ATユニットを載せかえている可能性があります。整備手帳が残っていればわかりますが、解体屋さんで2年以上も眠っていた車両ですから、手帳が残っているとは思えませんしね……」
確かに、ぼく(筆者:たぐちかつみ)もその通りだと思います。
これまでに100系ハイエースの4AT車を何台も所有しましたが、いつも乗り換えるタイミングは「ATの滑り」が原因でした。
ATフルードの交換は、定期的に行ってきたつもりでしたが、おおよそ35万キロ前後で、滑りが出始めるのが100系ハイエースの特徴です。滑り始めると、アクセルを踏み込んでも力強く前へ進まなくなってしまいます。
ちなみに、同じ100系レジアス後期型に乗り続ける同僚は、滑り出したATユニットをオーバーホール済のリンク部品へ載せ換え、現在、55万キロオーバーまで、オドメーターは元気良くカウントしています。先日、助手席で移動した時にも、エンジンもミッションも絶好調な走りで、燃費もたいへん良い様子でした。
さて、わが白帽サンバーで初めて高速道路移動したときには、驚きと戸惑いでドキドキ状態の連続でした……。とても100km/h巡行などできません。何故ならエンジンの唸り音がもの凄かったからです。あまりに凄い唸り音だったので、サンバー仲間が所有する純スバル製最終型の3ATワゴンをお借りして、おおよそ100km/h巡行と120km/h巡行時に於けるエンジン回転数をタコメーター指針で確認させていただきました。

その結果、わが白帽サンバー号のデフは、明らかにローギヤード仕様だと判明しました。ちなみに100~110km/h巡行だと、1分も経過しないうちに、メーターインジケータランプの「エンジン警告」が点灯してしまう状況でした。
結論として、明らかにローギヤードデフ+3ATミッションなので、同年式のスーパーチャージャーワゴン用デフ+3ATミッションを購入して載せ換えようと決意しました。
解体屋さんで購入した軽トラなので、想定外のトラブルはつきものだと覚悟はしていましたが「まさかまさかのATミッション載せ替えになるとは……」想定外の部品交換になります。
Writer: たぐちかつみ
フリーランスライター。バイクも作る国内自動車メーカーの生産技術開発部門を経てから大人向けのバイク専門誌「クラブマン」誌へ合流。同誌のメンテナンスコーナーが縁で、1995年春には「モト・メンテナンス」誌を創刊し編集長を務めた。同誌休刊後の2019年秋からは、内外出版社にて「モトメカニック」誌を創刊。現在も同誌編集長を務めている。










