SBK第6戦 レース1はカワサキのJ・レイ レース2はドゥカティのC・デイビスが優勝

2020年SBK第6戦カタルーニャ決勝レースがバルセロナのカタルーニャ・サーキットで開催されました。今回のレースでも絶対王者、J・レイ選手が安定した速さを見せています。

着々とポイントを積み重ねる絶対王者J・レイ

 スーパーバイク世界選手権(SBK)第6戦カタルーニャ大会が9月19日・20日の2日間に渡ってバルセロナのカタルーニャ・サーキットで開催されました。

スーパーバイク世界選手権(SBK)第6戦カタルーニャ大会

 新型コロナウイルスの影響により、7月末から再開して以来、8月の1カ月でスペイン、ポルトガル、アラゴンが行われるなど、急ピッチで開催されているSBKですが、今回のレースでも、5連覇を達成している絶対王者、J・レイ選手(カワサキ・レーシング・チーム)が安定の速さを発揮。レース1で優勝、スーパーポール・レースで2位、レース2で4位に入賞し、年間総合ポイントランキングトップをキープ。2位との差を51まで広げました。

 なお、レース1では2位・3位にS・レディング選手、C・デイビス選手(ともにAruba.it レーシング-ドゥカティ)、スーパーポール・レースでは1位にM.ファン・デル・マーク選手(パタ・ヤマハ・ワールドSBKオフィシャルチーム)、3位にL.バズ選手(テンケイト・レーシング・ヤマハ)、レース2ではC・デイビス選手が優勝、2位にM.ファン・デル・マーク選手、3位に初の表彰台となるG.ガーロフ選手(GRTヤマハ・ワールドSBKジュニアチーム)と、ヤマハ勢の活躍が目立つ大会となりました。

 今回のレースを終え、ポイントランキングトップ3の選手は次のようにコメントしています。

■J・レイ選手(カワサキ・レーシング・チーム)/ポイントランキング1位
「スプリントレースではかなりいい感じでしたが、もちろん最初の数ラップはとてもラッキーでした。アルバロがストレートで追い抜いてきて、第4ヒートでは出口で大クラッシュしてしまいました。彼のマシンにぶつかってしまって、その瞬間、自分が転倒するかと思いました。危うく転倒しそうになりましたが、奇跡的に助かりました。

 リフロントのフィーリングに問題があったようで、ブレーキの振動が大きかったのですが、それを除けば10周ほどはフィーリングが良かったです。グリップレベルが落ちてきたときに、レース1よりもフロントタイヤの問題が出てきてしまいました。序盤はとてもタフでアグレッシブなレースだったので、ペースが落ち着くとポジションをキープしました。ここに来ての目標は、チャンピオンシップでのリードを広げることだったので、そのためには十分な力を発揮できたと思います」。

■S・レディング選手(Aruba.it レーシング-ドゥカティ)/ポイントランキング2位
「今日は困難なレースとなりました。スーパーポール・レースとレース2の両方で、特にブレーキングの面でいくつかの問題を抱えていたからです。ペースを上げることができなかったので、思うように走ることができませんでした。今日はうまくいくと思っていたので残念です。チャンピオンシップのことを考えると、今日の結果は受け入れ難いですが、決して諦めたわけではありません。しかし、2か月前の戦闘力を取り戻すには、ハードワークを続けなければならいことは明らかでしょう」。

■C・デイビス選手(Aruba.it レーシング-ドゥカティ)/ポイントランキング3位
「今日は素晴らしいレースでしたた。パズルのピースをすべてうまく組み合わせることができた感じです。優勝するのが少し遅かったかもしれないが、重要なことは、この目標を達成することです。昨夜遅くまで作業を行い、いくつかのセットアップを修正して、素晴らしいマシンに仕上げてくれたチーム・スタッフに感謝したいです。1周目からペースが非常に良かったので、そのままリードを保ってレースをコントロールすることができた。今日のレースには本当に満足しています」。

【了】

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