SBK第7戦 カワサキのJ・レイ選手が2勝するも年間タイトルは最終戦に持ち越し

2020年SBK第7戦フランス決勝レースがマニクール・サーキットで開催されました。今回のレースでも絶対王者、J・レイ選手が安定した速さを見せています。

ウェットコンディションの中開催された第7戦フランス大会

 2020年SBK第7戦フランス大会の決勝レースがマニクール・サーキットで開催されました。

ウェットコンディションの中行われた2020年SBK第7戦フランス大会

 新型コロナウイルスの影響により、急ピッチで開催されているSBKですが、全8戦中の7戦目となるフランス大会ではウエットコンディションの中、5年連続で年間チャンピオンを獲得しているJ・レイ選手(カワサキ・レーシング・チーム)がレース1、スーパーポール・レースで優勝。

 レース2では4位に入賞し、年間ポイントを340まで引き上げトップをキープしました。

 なお、フランス大会ではレース1で2位に L・バズ選手(テンケイト・レーシング・ヤマハ)、3位にA・ロウズ選手(カワサキ・レーシング・チーム)、スーパーポール・レースで2位にA・ロウズ選手、3位にM・ファン・デル・マーク選手(パタ・ヤマハ・ワールドSBKオフィシャルチーム)、レース2で1位S・レディング選手(Aruba.it レーシング-ドゥカティ)、2位L・バズ選手、3位C・デイビス選手(Aruba.it レーシング-ドゥカティ)が表彰台を獲得しています。

 フランス大会を終え、年間ポイントランキングトップ3のJ・レイ選手、S・レディング選手、C・デイビス選手は次のようにコメントしています。

■ジョナサン・レイ選手(カワサキ・レーシング・チーム)総合340ポイント

ポイントランキングトップのジョナサン・レイ選手(カワサキ・レーシング・チーム)

「ワールドSBKで300レースに出場したことで、少し年をとったような気がするしますが、スーパーポールレースはアレックスが非常によく走ってくれていたので、とても良かったです。2日目のスーパーポール、レース2では前日からセッティングを少し変更したんですけど、特に終盤はタイヤの性能が落ちてしまったので、それがとても役に立ったと思います。

 レース2では、マニクールの天候が予想外のものになることが想定され、路面の水量が少ないときは苦労しました。朝のウォームアップでも、スーパーポールでも、例えばコーナー出口でのトラクション不足に悩まされました。
 
 でも、シケインや、アグレッシブにバイクを走らせなければならない場所では、バイクのセットアップはかなり良かったですが、このストップ&ゴーコーナーの出口では、トラクションコントロールが効きすぎてスピンしすぎてしまいました。マシンがたくさん動いていて、限界まで走っていたのでとても楽しいレースでしたが、目標としていた全レース表彰台に届かなかったのが残念です」。

■スコット・レディング選手(Aruba.it Racing – Ducati)総合281ポイント

ポイントランキング2位のスコット・レディング選手(Aruba.it Racing – Ducati)

「素晴らしいレースでした。マシンのフィーリングをすぐに掴むため、オープニングラップから最大限にプッシュした。今週末は苦戦していたので、この結果はなおさら嬉しいです。

 スーパーポール・レースを戦っているときに、2つのコーナーでわずかにタイムをロスしていることに気が付きました。それで、チームに、“この問題を解決したら必ず優勝できる”と伝え、レース2ではチームはその期待に応えてくれました。彼らに感謝したいです」。

■チャズ・デイビス選手(Aruba.it Racing – Ducati)総合222ポイント

ポイントランキング3位のチャズ・デイビス選手(Aruba.it Racing – Ducati)

「今日の結果には非常に満足しています。今週末はずっとマシンのフィーリングが良かったです。素晴らしい仕事をしてくれたチームのスタッフに感謝したいです。

 レース2では良いスタートを切ることができたので、ハードにプッシュしてファン・デル・マークを捉えることができました。その後は、ジョニー(ジョナサン・レイ)と素晴らしいバトルをすることができました。良い結果を残すことができて嬉しいです」。

【了】

【画像】ウェットコンディションの中行われた2020年SBK第7戦フランス大会(13枚)

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