前半戦最終ステージでホアン・バレダ選手が今大会3度目のステージ優勝を果たす
ダカールラリー第6ステージは、Monster Energy Honda Teamのホアン・バレダ選手が今大会3度目のステージ優勝を果たしました。バレダ選手は、ダカールラリー通算27度目のステージ優勝です。
ダカールラリー通算27回目のステージ優勝を果たしたホアン・バレダ選手
ダカールラリー第6ステージは、カイスマフからハイルのビバークにかけての前半戦最後のステージです。レースは、Monster Energy Honda Teamのホアン・バレダ選手が今大会3度目のステージ優勝を果たしました。総合順位は、堅実な走りで上位を走るRed Bull KTM Factory Team トビー・プライス選手、2位に前日首位のMonster Energy Honda Team ケビン・ベナバイズ選手、3位にホセ・イグナシオ・コルネオ選手です。

第6ステージは山地エリアに差し掛かり、ルートは北西から西へと向かいます。ラリーは、砂丘だけでなく山地エリアに差し掛かるルートは北西から西へと向かいます。前夜のブリーフィングで、カイスマフとハイル間の448kmに及ぶスペシャルステージ(以下:SS)で距離が100㎞短縮されると発表されています。
第6ステージは後方からスタートしたホアン・バレダ選手は、第6ステージのほとんどのチェックポイントで首位通過を果たし、最速タイムでフィニッシュし、今大会3度目のステージ優勝を果たしました。これでダカールラリー通算27勝を挙げたバレダは、大会史上3位のステージ優勝数です。
2020年のチャンピオンのリッキー・ブラベック選手は、第3ステージで下位に沈むなど、毎回順位の激しい入れ替えが続いています。第6ステージは、得意なコンディションでもあり4位でフィニッシュ。ラリー後半戦での上位進出に期待が持てる結果でした。
第5ステージで優勝を飾ったベナバイズ選手は、後続集団を引き離すことはできず第6ステージを17位で終えています。
■ホアン・バレダ選手(第6ステージ:1位)

今大会3度目のステージ優勝を果たせたことを、とてもうれしく思います。夢にも思いませんでしたが、コンディションがよく、マシンがパーフェクトであるということが最も大切です。後半戦が楽しみです。戦略が功を奏して、ペースを維持したまま順位を上げられるかどうか、やってみます。
■リッキー・ブラベック選手(第6ステージ:4位)

第6ステージはとてもよかったです。通常より速く走行できました。ナビゲーションもそこまで困難ではなかったので、少しよくなりました。1つ目のゴールであるレストデイは目の前です。そしてもちろん、2つ目のゴールはフィニッシュラインです。ここまでたどり着けたことをうれしく思いますが、休む準備がまだできていません。
レストデイはルールですから、明日は少し体を休めようと思います。レストデイが終われば、紅海に沿ってまた6日間の戦いが始まります。今日は狙っていたほどタイムを縮められませんでしたが、これが今の状況です。残りの6日は、とてもハードになりそうです。集団がそれぞれがバラバラに広がっているので、把握するのが大変です。この状況をどうコントロールするか、だれも分かっていないと思います。状況は日々変化していますが、好転することだけを願っています。多くは語れませんが、一日一日をこなしていくほかありません。
■ホセ・イグナシオ・コルネオ選手(第6ステージ:11位)

見渡す限りが砂漠と砂丘に覆われた長いステージで、大変でした。ケビン(ベナバイズ)と僕はともにスタートして、できるだけタイムのロスを少なくするよう努力しました。ほとんどのステージでルートをとてもうまく切り抜けられたと思います。今日の結果にはとても満足です。前半1週間の総合順位はとても好調でしたし、安定していると思います。レストデイでしっかりと充電し、後半戦の作戦を練りたいと思います。
■ケビン・ベナバイズ選手(第6ステージ:17位)

第6ステージは大変でした。首位でスタートしたときから、油断できないことは分かっていました。70km進んだ地点からはチームメートのコルネホと協力して、100%砂漠のステージを大いに攻めました。安定感のあったステージと総合2位で終えられた前半戦に、とても満足しています。明日のレストデイでは、昨日のクラッシュで受けたダメージを癒さなければなりません。ここまで来られたことをうれしく思いつつ、ダカールの後半戦に集中しています。
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前半戦を終えたダカールラリー2021は、休息日を挟み第7ステージが開催されます。
【了】