目指すはシリーズチャンピオン一択! WSS300参戦3戦目に挑む 岡谷 雄太選手の2020年・2021年
新型コロナウイルス感染拡大により、大混乱に陥った世界と同様に、大きな影響を受けたロードレース界。国内外で活躍するレーシングライダー達は、どのような2020年シーズンを送り、今季はどんなスタートを切ったのでしょうか。
自力で掴んだ世界への道を、さらなる高みに繋げるために
少しずつ世界中でワクチン接種が開始されたとはいえ、まだまだ猛威を振るう新型コロナウイルス。そんな世界中で混乱が続くなか、国内外で活躍するレーシングライダー達は、どのような2020年シーズンを送り、今季はどんなスタートを切ったのでしょうか。
昨シーズンは、スーパーバイク世界選手権WSS300クラスに参戦した岡谷 雄太(おかや ゆうた)選手に聞いてみました。
――2020年の参戦カテゴリと参戦チーム、マシンを教えてください。
昨年はMTM Kawasaki MOTOPORTから、スーパーバイク世界選手権WSS300クラスに参戦していました。マシンはカワサキNinja400です。
――昨シーズンは、どんな1年でしたか?(レース)
2020年は凄く良かったこともあり、凄く上手くいかなかった、悔しかったこともあり、アップダウンの激しいシーズンだったなと思います。
――昨年は、プライベートではどんな年でしたか?
プライベートでは、人付き合いという意味で接する人が変わったかなと思います。2020年のレースでの成績もあって、プライベートも充実していました。
――色々な国を転戦したと思いますが、コロナ禍で特に印象に残っている良かったエピソードがあれば教えてください。
こんなコロナ禍でも、いろいろな国を回って大きなトラブルに巻き込まれなかったことが、良かったことかなと思います。また、海外で友達や知り合いに凄く助けられた年でもありました。
――色々な国を転戦するなかで、コロナ禍で特に印象に残っている悪いエピソードがあれば教えてください。
悪かったことは、ヨーロッパにいるに連れてだんだんと状況が悪くなっていって、外出先ではマスクが義務になったり、ロックダウンでジムや外出が制限されたりと、ストレスの溜まることは多かったです。
――行った国によって、コロナへの対策に違いはありましたか?
空港でも、ヨーロッパの国々では思ったほど入国には厳しくありませんでした。ニュースと現状に、少しギャップを感じていました。
2021年の戦いの場を引き続きWSBK World Super sport 300クラスにした理由
――2021年の参戦カテゴリとチームを教えてください。
今年も昨年と同じく、MTM Kawasaki MOTOPORT からWSSP300に参戦します。 車両もNinja400です。
――今年も参戦カテゴリにWSBK World Super sport 300クラスを選んだ理由や経緯を教えてください。
僕は元々、若手ライダーの海外への登竜門でもあるアジアタレントカップに行けていなくて、まずは全日本のJ-GP3クラスに参戦していました。
そこで成績を残した時にロードレースの名門チーム「モリワキ」にいたこともあり、森脇緑さんからWSSP300のチームを紹介して頂き、現在に至ります。
――WSS 300参戦に向けて、そのカテゴリならではの特別にやっているトレーニングなどはありますか?(ほかのカテゴリとは違う特徴など)
WSSP300のためには、使っている車両と日本でも感覚を近付けるために、Ninja250SLを使ってトレーニングをしています。
また、WSS600を見据えてモタードも取り入れ、桶川スポーツランドさんにご協力いただいて、トレーニングをすることができています。
――WSBK World Super sport 300クラス参戦3年目の意気込みを教えてください。
全戦全勝!目指すは、シリーズタイトル獲得のみです。
――現在もコロナ禍という状況は変わっていませんが、今季レースに参戦するにあたり、既に影響はありますか?
早速、WSBK開幕戦のTTアッセンラウンドが延期となり、開幕戦は5月の予定です。
――応援してくれるファンの人たちへメッセージをお願いします。
お陰様で2020年はWSS300での日本人初優勝、初ポール、初表彰台を獲得できました。今シーズンこそ、日本人初のWSSP300のタイトル獲得を目指していきますので、応援よろしくお願いします!!
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新型コロナウイルス感染拡大の影響で、今シーズンも既に開幕戦の延期が決定した岡谷選手ですが、日本人初タイトルの獲得に向け、意気込みは十分!
そんな世界チャンピオン候補のひとりでもある岡谷選手でも、活動資金はすべて自己資金で賄っているのが現状です。現在、活動を応援してくれるパーソナルスポンサーを募集中とのことなので、興味のある人は是非、岡谷選手のオフィシャルサイトをチェックしてください。
【了】