「ハイブリッドバッテリー」を世界初搭載した電動バイク「NawaRacer」最新プロトタイプ公開
フランスに拠点を置くNawaテクノロジーズは、同社の持つ最新テクノロジーを採用した電動バイク「NawaRacer」の最新コンセプトモデルを公開しました。どのような特徴があるのでしょうか。
いいことずくめのハイブリッドバッテリー
フランスに拠点を置くNawaテクノロジーズは、同社の持つ最新テクノロジーを採用した電動バイク「NawaRacer」の最新コンセプトモデルを公開しました。

1960年代のカフェレーサーからインスピレーションを受け、デザインされたNawaRacerは、次世代キャパシタ(コンデンサ/蓄電器)「NAWACap」と、従来のリチウムイオンセルを組み合わせた「ハイブリッドバッテリー」という、電動パワートレインでは世界初(Nawaテクノロジーズ調べ)の技術を採用したコンセプトモデルです。
用途に応じて既存のキャパシタの最大5倍のエネルギーと10倍の電力を提供することができるNAWACap(1時間で80%までチャージ可能/NawaRacerでは0.1kWh、10kgのものを搭載)をカーボン製フレームに搭載したNawaRacerは、従来の電動バイクよりも小型のリチウムイオンバッテリー(9kWh)で動作することが可能なため、150kgという軽量な重量に仕上げられています。

高効率のインホイールモーターを駆動し、最大40kWの出力、最高速160km/hを発揮するNawaRacerは、回生ブレーキから得られるエネルギーの80%以上を再利用することで高速道路を含む混走状態で150km、ブレーキングの機会が増える市街地ではその2倍となる300kmの走行が可能といいます。
また、Nawaテクノロジーズのハイブリッドキャパシタバッテリーシステムは、エネルギー効率を大幅に改善し、充電時間を短縮。システム全体の寿命を延ばすことができるため、電動バイクの性能を一変させる可能性を秘めているといいます。
なお、この効率改善はあらゆる電気自動車に適用可能とのことで、リチウムイオン電池のサイズを最大で半分にしたり、航続距離を最大で2倍に延ばしたりすることも可能。今後、どのようにして普及していくのか期待が高まります。