2021 MotoGP第9戦オランダGP ヤマハが1・2フィニッシュでシーズン前半戦を終了
2021 MotoGP第9戦オランダGPの決勝レースが2021年6月27日にTT・サーキット・アッセンで開催されました。今回のレースではモンスターエナジー・ヤマハMotoGPのライダーが1・2フィニッシュを果たしました。
ヤマハのクアルタラロが今季4勝目
2021 MotoGP第9戦オランダGPの決勝レースが2021年6月27日にTT・サーキット・アッセンで開催されました。

オランダGP決勝は予選でポールポジションを獲得したマーベリック・ビニャーレス選手(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)、2番手のファビオ・クアルタラロ選手(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)、3番手のフランセスコ・バニャイア選手(ドゥカティ・レノボ・チーム)が1列目スタート。
2列目には、中上貴晶選手(LCRホンダ・イデミツ)、ヨハン・ザルコ選手(プラマック・レーシング)、ミゲール・オリベイラ選手(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)が並びました。
スタート直後の1コーナーでは2番手スタートのF・クアルタラロ選手がトップを奪取、2番手にF・バニャイア選手、3番手に中上選手が続きます。
レース序盤はF・バニャイア選手、F・クアルタラロ選手、中上選手がトップグループを形成。7周目に入るとF・クアルタラロ選手が再びトップにたち、ペースアップ。その後方ではF・バニャイア選手、中上選手、M・ビニャーレス選手が2番手争いを繰り広げます。
レース中盤、F・バニャイア選手がペナルティを受け8番手に後退、中上選手もM・ビニャーレス選手、J・ザルコ選手に交わされ5番手に後退します。
レース後半、トップを走るF・クアルタラロ選手は2番手のM・ビニャーレス選手に4秒以上の差を付け独走し、その後もトップを譲ることなく優勝。2位にM・ビニャーレス選手、3位にジョアン・ミル選手(チーム・スズキ・エクスター)が入賞しています。
2021 MotoGP第9戦オランダGPを終え、表彰台を獲得した3選手は次のようにコメントしています。
■ファビオ・クアルタラロ選手(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)

「このウイーク中に何度もスタート練習を行いましたが、まったくうまくいかず、そのことが気になっていました。それだけに今日は本当にうれしいです。いつもチームとともに問題解決に取り組み、最高の状態で決勝を迎えることを目指しているわけですが、今日はそれがとてもうまくいったのです。
そして本当にいいレースができました。厳しい戦いではありましたが、私たちは成し遂げたのです。この優勝でシーズン前半戦を締めくくることができたのは、まさにパーフェクトと言っていいでしょう。すぐに家族に会いに行ってこの喜びを分かち合い、そのあとしばらく一緒に過ごします」。
■マーベリック・ビニャーレス選手(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)

「私にとっては最高の日曜日になりました! かなり長い間、表彰台に上っていなかったので、今日は本当にうれしいです。実際、レース後半は絶好調で、ラップタイムも上がりハイペースで周回することができました。
もっと前からこの速さを発揮できていたら良かったのですが、序盤で10ラップにわたって中上選手の後ろについてしまい、タイヤも消耗したため、その時点でチャンスを逃したことはわかっていました。ザルコ選手の追撃を抑え、中上選手との差をコントロールしながら、同時にタイヤのオーバーヒートを避けなければならないという状態ですから、本当に難しいレースでした。それでも最後には2位を獲得でき、いい一日になりました」。
■ジョアン・ミル選手(チーム・スズキ・エクスター)

「夏休みに向けて、チームのためにも自分のためにも良い結果を得るために全力を尽くしました。この表彰台は本当に重要で、今日はこれ以上は望めませんでした。3位に上がるのは簡単ではありませんでしたが、特にドゥカティに対しては、良いスタートを切って、きれいにパスすることを心がけました。
でも1、2回は限界に近いところを走ってしまったので、時々、近づきすぎてしまったのなら申し訳ないと思っている。シーズン前半は予想以上に苦戦していたので、できるだけ上位陣に近いところで次の休みに入ることが重要だと思っていたので、今日の結果には満足しています。今年はまだ時間がありますから、競争力を高め、新しいパーツを投入して、さらにトップに近づくことを目指しています。全体的に見て、今シーズンの流れには満足しています。この結果は、私たち全員に気持ちの良いものをもたらしてくれました」。
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次戦、2021 MotoGP 第10戦スティリアGP決勝は、8月10日にレッドブル・リンクで開催予定です。
【了】